創跡

ろくでなしの僕が編む
いつかの哀しみが
夜に染みわたり
真珠色の泪となって
君の心を溶かす

思いのすべてを
形にするため
空になるまで唄を吐き出す

煌めく風の貴さを
自分の才と信じたりして
神の真似ごと
ああ未だ僕は
火を宿し
ひらめきに討ち果てる
全能の少年なのだ

消えない傷を
残してゆくから
二度と逢わなくても
ずっと忘れないでよ