勉強・研究の情報まとめ
研究全般の方法
研究の進め方(論文の読み方,書き方,プレゼンの仕方)まとめ(Seitaro Shinagawaさん)
TeXや論文執筆に関するリンク集(ペーパーさん)
研究系で使ってるツール(Kento Nozawaさん)
研究発表・プレゼンの方法
「大学生のためのプレゼンテーション基礎」(千葉大学 人文社会科学教科書シリーズ)
「大学生のためのライティング基礎」(千葉大学 人文社会科学研究科)
Haikei:社内勉強会/登壇資料など、表紙をちょっと見映えさせたいときに便利な背景作成ツール
研究集会情報
https://mathseminars.org/:世界各地で行われているオンラインのセミナーの情報がまとめられているサイト
放課後D-タイム:最新の研究集会情報を発信しているTwitterアカウント
研究論文を追う方法
MathSciNet :論文検索サイト。引用されている文献の情報やBibTeX形式出力もできて便利
https://www.connectedpapers.com/:関連論文を可視化してくれる
Carrier-Owl:自分の興味がある分野でarXivにアップされた論文をslackに通知するシステム。AbstractをDeepLで翻訳してくれる。
Lib arXiv:arXivに投稿される論文を閲覧・保存・共有できるアプリ
Elicit:AIによる論文検索サービス。解説:https://twitter.com/chris_bail/status/1517158680025870339
Jxiv(ジェイカイブ):和製arXiv
日本語の作文の方法
連想類語辞典:作文する時の言葉選びに便利なサイト
英作文の方法
Hyper Collocation:arXivの英語論文から例文を検索し、用例数を比較できる
"Cauchy–Schwarz inequality" や "In Atiyah–MacDonald [1], ..." のように複数の著者を繋ぐとき、ハイフン (-) を使う人もいるが、どうやらenダッシュ (–) を使うやり方が好ましいようだ。
※ enダッシュはNと同じ幅のダッシュ(横線)で、ハイフンより少し長い。TeXでは -- (ハイフン2回)と入力すると出る。
以下にこの件に関する各文献の主張をまとめておく。
小田忠雄『数学の常識・非常識—由緒正しい TEX 入力法』の10ページには
「英語では Griffiths-Harris や Shimura-Taniyama とする ……(中略)…… “en ダッ シュ”(§1.6.1 参照) を使っている例を見受けるが, 間違いである. ……(中略)…… ただし, Swinnerton-Dyer のようにハイフンのある姓が共著者名の一つである場合には Birch–Swinnerton-Dyer のようにすればよい. 」
と書かれており、原則的にハイフンが正式でenダッシュは誤りと書かれている。
シカゴ大学のマニュアルのFAQには、ハイフンもenダッシュも使わずにandを使えとある。
Cowling, "Notes on mathematical typing" の3ページ、項目25番にはハイフンではなくenダッシュを使えとある。
Krantz, "A Primer of Mathematical Writing" の40ページにはハイフンではなくenダッシュを使えとある。
以上を踏まえて、私の意見を以下にまとめておく。
小田先生がenダッシュではなくハイフンを推奨する根拠は私には分からなかった。また "Birch–Swinnerton-Dyer conjecture" などのように複合姓の著者と繋ぐときだけenダッシュを使うやり方は統一性が無く、私には好ましく思えない。
シカゴ大学のマニュアルのようにandで繋ぐやり方も私好みではない。"Cauchy and Schwarz inequality" なんて言い方は違和感が強いし、Hyper Collocationで検索を掛けても一件もヒットしない。
英語版Wikipediaではハイフンを避けてenダッシュを使う意思が働いているように思われる。例えば数学の定理の一覧(英語版)を眺めてみると顕著である。
ということで私はenダッシュを用いている。
勉強・研究の心構え
先行研究被りの話(梶野洸さん)
登大遊さんのプログラミング術「論理的思考の放棄」その1、その2:数学の研究にも通じるところがあると思います。補足としてこっちも参考になります:「論理的思考の放棄。」
数学の勉強法の紹介(僕の現時点での最適解。こうした方が良いというわけではなく単なる紹介):
本の内容を要らない紙に書き写す。このとき数学的な内容も理解しながら書く。洋書の場合は和訳しながら書く。
1. をやる際に証明の行間や具体例を補う。証明を簡略化できるかも検討する。
キリの良いところ、もしくは脳の一時保存メモリが満杯になる感覚があったところで1. を打ち切る。
1. で書いた紙を始めから読み直し、命題や証明の順番、記号選びが適切かを検討する。
4.で推敲した1. の内容をノートに清書する。
セミナーをやる場合は、5. のノートを下敷きにして別のノートにセミナーの原稿を以下の手順で書いていく。
まず予習した内容のどこまでを話すか決める。基準は発表時間と内容のキリの良さ。
原稿を書き始める。まず、前回やった内容の簡単な復習を必要なら書く。
今回やる内容の簡単なまとめを書く。
今回やる内容の目次を書く。
セミナーの指定本以外の文献を引用する場合は引用文献を書く。
5. のノートを基に本論を書いていく。この際、もう一度以下の項目を検討する:
証明の行間
具体例
証明を簡略化できるか
命題や証明の順番
記号選び
つまり合計3回同じ内容を書く勘定になる。労力は掛かるがその分理解も捗る。
整数論・保型形式関連のリンク
Arizona Winter School 2022: Automorphic Forms Beyond GL2:保型形式のレクチャー
The Modular Forms Database:モジュラー形式や楕円曲線などのデータベース
automorphic.jh.edu:保型形式版Stacks project
その他数学関連のリンク
七条彰紀さんによる数学ノート:代数幾何とか
日本数学会 数学メモアール:絶版になった数学書の無料pdf
ようこそ、ykoba (わいこば) のページへ!:数学の話題集
コグニカル:数学・物理学の知識を理解するための「足りない知識」を「ツリー構造」で掘り下げていける学習サイト。Gigazineのレビュー記事