遊星出版の本を手に取って下さる方へ

遊星出版は、白橋升の個人レーベルです。日々の中で感じたことや、易、魔法といった少し不思議(SF)なテーマを、自家製本という形にして、主に文学フリマなどのイベントで頒布しています。

頒布価格について
遊星出版の本は製造コスト(POD印刷)の約半額ほどで頒布しています。そこには、いくつかの理由があります。 ひとつは、まだ名の知れない私の本を手に取ってくださる方の「リスク」を、少しでも減らしたいという思いです。 そして何より、金銭的な利益以上に「誰かに読んでもらえること」そのものを最大の報酬だと考えているからです。
売れば売るほど収支としては損失が確定するという事情もあり、また、私一人がデイパックに入れて背負える分だけ持ち込むというルールを決めているため、一回のイベントでご用意できるのは、だいたい10部前後という僅かな数です。これは決してレア感をあおるための演出ではなく、自身の丈に合った活動の結果です。

イベント売りにこだわる理由
かつては通販を行っていた時期もありましたが、今はイベント会場での手売りを軸にしています。注文時の個人情報の取り扱いといった不安をなくし、お互いにその場限りの純粋な「本との出会い」を楽しみたいと考えているからです。
通販を行っていた時期は、半年に2冊ほどしか売れないような静かな時間でしたが、一冊の重みを感じられる大切なひとときでもありました。

最後に
遊星出版の本は、万人向けではないかもしれません。けれど、もし、このシンプルな装丁の中に、あなたが必要とする何かが少しでも含まれているのなら、これほど嬉しいことはありません。どうぞ、会場でパラパラと頁をめくってみてください。

ホームへ