院内パンフレット


当院のパンフレットはすべて院長の手作りです
(企業からのパンフレットは一切使用しておりません)

「ひざの痛みを無くすには?」(画像は省いてあります)
 
膝の痛みは、整形外科的に最も多い障害です。
特に女性の膝が曲ってきて痛みが生じる「
変形性膝関節症」がほとんどです。これは内側関節の片磨耗で、反対側をうまく使えばまだまだ十分に使えるようになります。 進行させないためには、体重のコントロールも大切です。膝関節の隙間が残っていれば関節としては大丈夫で、レントゲンである程度判断出来ます。

リハビリテーション器械や運動療法で関節の痛みと関節液の貯留を少なくし、軟骨が消耗してしまわないよう多くの方法を駆使します。 要はいかに軟骨を大切にするかにかかっています。

「あなたの関節リウマチ治療は、遠回りしていませんか?」

 大学病院で長年リウマチ患者さんを診察していますと、診断と治療に、非常に遠回りされて来院される方も多く見られます。
 関節の痛みがひどい、リウマチの症状があるのに何度検査を行ってもリウマチ反応が出ないため診断がつかず、治療の開始も出来ない方。
 一方、関節リウマチと診断されて治療を開始しても、検査結果が一向に改善せず、そのためどうしても
薬の量が多くなり副作用も出現し、治療が困難になる患者さん。
 更に、どのリウマチ薬を用いても検査結果が改善せず、とうとう用いる
薬がなくなってしまう患者さんもいます。
 関節痛が生じる疾患は関節リウマチのみでなく、それぞれの治療も異なります。これらを
単純にリウマチと診断し、誤った治療を漫然と行うことは、むしろ症状の悪化を招きます。
 大切なことは、担当医師が関節痛を生じる疾患に関して、どれほど知識を持っているかです。


リウマチ専門外来(月曜日)


「手のしびれは、寝たきりの前兆」
 手のしびれは、神経を原因とするものと、血流を原因とするものに分けられます。
神経を原因とするものは、脊髄から分れて手先へ走っている神経の障害で生じます。くびの脊髄から枝別れして、手先に至るまで、非常に複雑な経路で神経は走っていますので、診断には数多くの経験と、神経生理に関しての知識が必要です。
 神経の障害部位を、多くの診断技術を駆使して行います。とは言っても身体に負担のかかる痛い検査は一切行わず、多くの治療経験があれば3分で障害部位が判断可能となります。

 MRIや、筋電図などを行わずとも、よく診察しさえすれば概ね診察室で判断がつくものです。それぞれの障害部位により、的確な治療を行います。血流の低下によって、しびれが生じた場合にはその原因をさぐり、血流改善療法を行います。
 胸郭部での悪性腫瘍(
パンコースト腫瘍等)によってしびれが生じることも有るので、注意深く診察しなければなりません。


「弦楽奏者のための整形外科」

当クリニックにはバイオリン、チェロ等弦楽器を演奏される方が多く来院されます。
 
「演奏していると手がつかれてくる」、「楽器を持ち上げているのがつらい」、「演奏中、手が震えてくる」、等の訴えが多いようです。
病変の部位としては様々ですが、若い人が多いためか脊髄そのものの病変は少なく、胸郭出口症候群、肘部管症候群、円回内筋症候群、ギオン管症候群、手根管症候群、上腕骨外上顆炎、前骨間神経障害などが合併することが多いようです。
 的確な診断を行い治療することにより、より長時間、安定して演奏することが可能になります。
 神経の障害の場合には、なるべく早く治療を開始することが重要です。
 また、三角筋、僧帽筋、菱型筋、後背筋等の楽器演奏に重要な筋肉の強化法や、肩関節機能に重要な肩腱板の保護等、日常の運動療法も指示いたします。

鍵盤楽器(ピアノ等)の演奏家の方にも同様のことが生じることが多く、同様に治療いたしております。


「足の痛みは、靴のせい?」

足の痛みは、最近若い人に多いようです。
 非常に多くの方が、足の障害で当院に来られます。
 一般に70%の方は市販の靴で問題ないのですが、あとの30%の方は不適当な靴を履いて、結局、足の形を崩しています。
 痛みの原因は様々で、単にたこ、うおのめの痛みから、種子骨痛、靭帯付着部炎、前脛骨筋腱不全まで。先ずは痛みの原因を分析します。この時点で
フットプリント(足型)を作成します

 一旦足の形が崩れてしまうと、なかなか元に戻りませんので、先ずリハビリテーションで崩れた足の形の矯正を行い、そこから発生する痛みを和らげます。
 引き続き、靴や敷き革を用いて、整った足の形を維持するようにします。 正確に足の型を採り、理想的な足の形で、靴や足挿板を作成します。
(当クリニックでは、
専属の靴製作者が居ります。診察を行いながら、靴作成の指示を行います。)
 バレエ(ダンス)等で、時に
三角骨障害が認められます。
 関節リウマチの人の足の痛みは、足ゆびの関節の亜脱臼により生じますから、脱臼部に負担がかからないように、関節を保護する靴を作ります。
 外反母趾(がいはんぼし)、扁平足(へんぺいそく)専門外来(火曜日 午後診)

(当クリニックには、専属の靴製作者が居ります)


「骨粗鬆症で骨が傷めば2ヶ月は入院 ?!」

 骨粗鬆症は骨がもろくなる病気ですが、日頃からの骨に対する治療が大切です。骨粗鬆症で症状が最もはっきりするのは、背中の骨が潰れて痛みが出ることです。
 非常にもろい人は、くしゃみをするだけで、骨がくずれることも有ります。非常に痛みを伴い、自分でトイレにも行けません。
 ひとり暮らしの方では日常生活が非常に困難となります。 痛みがとれるまで約1ヶ月、骨がつくまで約3ヶ月必要ですので、局所安静が必要となります。 やはり、日頃から骨を丈夫にする治療法を行った方が賢明です。

骨を丈夫にする治療法は種々あり、遠慮なく相談してください。


「頸(くび)、肩(かた、)腕(うで)の痛み、しびれ、脱力感を感じる方に」

 仕事をしていても、なんとなく腕がだるい、力が入らない。最近、仕事の能率が落ちた。手がだるく、キーボードを打ち続ける事が苦痛で、少し休んでいると「サボっている」と思われた。
 このように感じる方、一度ご相談ください。多く見逃されているのは、頸から腕に走っている神経、血管の通り道が障害され、この様な症状が出ることです(
胸郭出口症候群)。
 当クリニックでは、今までに、弦楽器の演奏者で、手がだるくなり、演奏を続けられなかった方が、治療後、苦痛なく長時間演奏できるようになったり、原因がわからないまま、上肢脱力感が続き、仕事が出来なかった人が、治療を行い、ほとんど痛みが消失し、仕事が続けられたりと、多くの効果が認められています。

星状神経への照射療法(副交感神経療法)が有効な場合もあります。(当院ではすべて保険で治療いたします)
 一般に気象病、気圧病、天気病と呼ばれる病態にも、有効な場合もあります。
 もちろん、他の脊髄疾患や、頭蓋内病変などとの鑑別診断も重要です。

悩んでいないで、障害の部位を的確に診断し、早期に治療を始めましょう。


「漢方治療の応用」

整形外科領域での治療に、漢方の併用は非常に有用で、当クリニックでは積極的に用いております。
 たとえば、関節リウマチの治療に於いて、その治療の根幹を成すものは、「免疫の是正」と、「関節変形の予防」です。炎症が強度の場合、早急に炎症を沈静化し、免疫異常を是正しなければ急速に変形が進行します。
 それには、最新の薬剤を用い治療しなければなりません。
 一方、急性炎症期を乗り切ると、漢方治療の出番が生じます
 鎮痛剤を連用しますと、胃腸の粘膜障害を生じますが、漢方を用いることにより、マイルドな調整が得られます。

膝関節の痛み(変形性膝関節症)の方は、女性に於いては往々にして、肥満傾向が原因のことが多いようです。鎮痛剤を中心に痛みに対して治療するより、時には漢方を用い体重をコントロールすることにより、膝関節の負担が少なくなり、疼痛が軽減することが多いようです。

手足のしびれ、筋肉痛、腰痛症に対しても、漢方療法で血液の循環を改善などを行うことにより、症状の改善、疼痛の軽減効果が得られます。

関節の痛み、手足のしびれ、腰痛頚部痛などにも、漢方は非常に有用です。

当クリニックでは、最先端医療と漢方治療との共存の為、適確な診断と、最も効果の得られる治療法の選択を厳密に行うことを最優先にしております。

(常駐漢方専任薬剤師と共に、わかりやすく、ご相談いたします。)