デジタル・アーカイブを活用した総合的な優生政策史研究
研究成果、ニュース /イベント情報など、優生科研の取り組みに関連した様々な情報を随時発信していきます!
<研究成果> BMC Medical Ethics誌に論文が掲載されました(2026年9月30日)
国際学術誌『BMC Medical Ethics』に、渡部沙織・後藤基行・赤司友徳・鈴木裕貴・松原洋子による共著論文が掲載されました。
本論文では、旧優生保護法をはじめとする過去の医療・福祉に関する記録の保存と研究利用について、全国の20~69歳を対象としたオンライン調査の結果を報告しています。回答者の86.8%が記録の保存を支持する一方、研究利用の受け入れ方は、利用目的や記録に含まれる情報などによって異なることが示されました。
【論文情報】
“Governing healthcare records of past medical injustice beyond consent-based research ethics: a cross-sectional survey of public attitudes toward purpose, proximity, and stewardship in Japan”
Saori Watanabe・Motoyuki Goto・Tomonori Akashi・Yuki Suzuki・Yoko Matsubara
論文へのアクセス:
https://link.springer.com/article/10.1186/s12910-026-01571-8 【外部サイト】
※論文はオープンアクセスでご覧いただけます。
立命館大学プレスリリース:
https://www.ritsumei.ac.jp/profile/pressrelease_detail/?id=1336 【外部サイト】
<研究成果> 『障害を理由とした不妊手術・中絶等の被害-聞き取り調査報告集』を発行しました(2026年7月1日[追記:2026年9月29日])
『障害を理由とした不妊手術・中絶等の被害-聞き取り調査報告集』第1巻および第2巻を発行しました。
本報告集は、優生保護法のもとで「優生上の見地」から強制的な優生手術、人工妊娠中絶、子宮摘出等の被害を受けた方々の証言を、インタビュー記録としてまとめたものです。
【発行情報】
・『障害を理由とした不妊手術・中絶等の被害-聞き取り調査報告集 第1巻』(2026年3月31日発行)
河口尚子・坂井めぐみ・瀬山紀子・利光惠子 編著
(総ページ数259頁/インタビュー対象者12名)
・『障害を理由とした不妊手術・中絶等の被害-聞き取り調査報告集 第2巻』(2026年6月15日発行)
河口尚子・坂井めぐみ・瀬山紀子・利光惠子 編著
(総ページ数276頁/インタビュー対象者12名)
報告集の詳細については、以下の報告集のリンクまたはURLからご確認ください。
リンク:報告集
<研究報告> 第73回日本科学史学会年会にて研究の成果を報告しました(2026年5月30日)
日本科学史学会年会(一橋大学国立キャンパス)のオーガナイズドセッション「優生保護法下の強制不妊手術の審査プロセスと再審査制度の空洞化」において、研究成果を報告しました。
本セッションでは、旧優生保護法下における強制不妊手術の審査過程や、再審査制度の実態について、情報開示資料等に基づく検討を行いました。
【報告内容】
・「優生保護法における強制不妊手術の再審査制度」松原洋子
・「情報開示資料に基づく旧優生保護法第4条における『同意』の形成と実態」阿久津美紀・成高雅・静間健人
・「優生保護審査会における優生手術審査の高承認率と却下事例」後藤基行
・「コメント」市野川容孝
<イベント> 特別講演会を開催しました(2026年1月10日)
【概要】
テーマ:優生学史研究と社会正義 ― 強制不妊問題の補償をめぐって
ゲスト講師:Alexandra Minna Stern〔アレクサンドラ・ミンナ・スターン〕
Eugenics, Memory, and Redress: Lessons across Time and Place〔邦題:優生学・記憶・補償――時と場所を超えての教訓〕
開催日:2026年1月10日(土)14:00–17:00[開場 13:30]
会場:キャンパスプラザ京都 第2講義室 + オンライン(ハイブリッド開催)
参加費:無料(要事前申込)
共催:「科研費(基盤研究S):デジタル・アーカイブを活用した総合的な優生政策史研究」「日本科学史学会生物学史分科会」「立命館大学生存学研究所」
<記事> 公衆衛生(89巻12号)に、原稿が掲載されました(2025年12月15日)
「近代日本における精神医療・政策の従事者—優生保護法下における優生手術への精神科医の関与」後藤 基行
記事へのアクセス:https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.036851870890121123 【外部サイト】
<記事> The Lancetのオンライン版に、優生科研の紹介を含む記事が掲載されました(2025年6月24日)
”Confronting and archiving the eugenic past in Japan”
Aya Homei・Yuki Funatsu・Motoyuki Goto・Yoko Matsubara
記事へのアクセス:https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(25)01319-4/fulltext?rss=yes 【外部サイト】