Q. 想定する洪水位はどのように決めますか?
A. 本システムでは、想定洪水位をmax1.5m、床上からではmax1.0mとしております。一般的な木造住宅では水圧や浮力の観点から建物自体が成り立つ限界の水位と考えられます。これ以上となれば水圧で壁体が損傷・倒壊したり、浮力によって浮き上がり流れたりして建物としての機能が基本的に失われる可能性が大きいと考えられます。実際には、1階窓下を目安とします。これは、窓まで開口部対応すれば高価となるためです。ただし、本システムでは、現実的な配慮から標準的な想定洪水位を1.0mとしております。洪水ハザードマップの予想水位を考慮し、お客様の希望を尊重して決めたいと思います。
Q. 壁部対応と開口部対応をどのように配置しますか?
A. 玄関や車庫前は、固定対応は困難であるため、洪水時に可動支柱と可動防水パネルを設置して防水します。しかし、開口部は高価となる上、洪水時の作業を伴うため 少なくすることが効果的です。L型コンクリート擁壁による方法も含めて、お客様の希望を踏まえて設定します。
Q. 想定以上の洪水発生の場合は対応できますか?
A. 想定する洪水位以上の場合、その水位に見合う防水パネルが存在しない訳ですから、本システムでは対応できません。したがって、想定水位の決定は重要です。
Q. 古い木造住宅ですが設置は可能ですか?
A. 耐震補強のない(小さい)木造住宅では、壁体が弱いため、水圧に耐えられない可能性があります。想定する洪水位が高い場合は、壁体の強化が必要となる場合があります。
Q. 壁部対応と開口部対応以外の対策はありますか?
A. 出入り口や縁側などで開口部対応が多くなると高価となります。L型コンクリート擁壁などで囲むような方法も検討します。
Q. 新築住宅や事務所・店舗・工場・倉庫などで設置できますか?
A. いずれも設置できます。
Q. システム部材のメンテナンスは必要ですか?
A. FRPや防水シート等の主材料は、屋外で使用されており耐用年数は長期です。また、金属製固定部材は、アルミニュウムやステンレス製を用いており、腐食に強くメンテナンスフリーです。また、鋼製材の場合は、溶融亜鉛メッキを施すため腐食の心配はありません。
Q. 土石流等の流水や流木が発生した場合は対応できますか?
A. 本来、建物は構造的に水流の衝突を想定しておりません。本システムで壁部は強化されますが、土石流の可能性のある山麓部や堤防際(決壊による水流や流木の発生)では対応できません。
Q. 可動部材(開口部の支柱や防水板、換気口の止水蓋等)はどのように管理しますか?
A. 屋内で洪水時にスムーズに取り出せるようにしてください。腐食や劣化はほぼありません。
Q. 設置した防水パネルを外壁装飾して見た感じを美しくできますか?
A. 十分可能ですが、塗装やパネルやタイル貼り、吹付など様々な方法と仕上がりがありますので、希望があれば対応いたします。
概算費用ベースには、外壁装飾分は含まれておりません。
Q. 設置工事中は、エアコンは使えますか?
A. 基本的にエアコン室外機背面の壁に防水パネルを貼ることになりますので、施工中は取り外すため、使用はできません。しばらくお待ちください。
Q. エコキュートの屋外設備は、どうのように防水しますか?
A. エアコンのように高床式にすることはできませんし、取り外して背面に防水パネルを貼ることもできません。開口部のような可動式とせざるを得ないと考えます。
Q. 防火地域(準防火地域)に住んでいますが設置できますか?
A. 防水壁面を耐火処理することによって対応可能です。また、住居地域にお住まいでも耐火処理をご希望であれば対応可能です。