研究関心
研究開始の出発点では病気や障害を経験した子どもの生涯発達や子どもの育ちを促す支援における病棟保育の役割について関心をもち、主に質的研究手法を用いて研究を行なってきました。現在では、日本語を母語としない子どもの育ちなども含め、多様な背景をもつ子どもたちの育ちについて勉強しながら、保育のあり方を検討しています。
現在関わっている主な研究プロジェクト
2024年6月に病棟保育士にかかわる診療報酬改訂が行われましたが、依然として、病院内の保育者の立場は曖昧な状況で、施設や病棟によってその業務も大きく異なります。本研究では、病棟保育の可能性や課題について、さまざまな手法をもちいて検討しています。
・KIDS乳幼児発達スケール改訂プロジェクト(発達科学研究教育センターからの受託研究)
およそ35年前に開発・出版された当該発達検査について、最新の発達理論や実証研究に基づき、より現代の時代背景にあった検査を作成するため、改訂作業を行なっています。
・日本語を母語としない子どもの言語発達に関する研究(UCL IOEとの共同研究)
日本社会の国際化が進む中で、多文化的背景のある子どもたちの言語発達の支援、すなわち日本語及び母語の発話・理解能力の発達に向けた支援は、喫緊の課題です。本研究では、日本語を母語としない子どもが通う保育・幼児教育施設における保育者の言語発達の支援について、検討しています。
書籍情報
『病院の子どもにも「保育」を こころの育ちを支える病棟保育』
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連絡先
石井 悠
The Center for Early Childhood Development,
Education, and Policy Research (Cedep)
Graduate School of Education, University of Tokyo
Assistant Professor
東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター
助教
Email: yuishii [a] p.u-tokyo.ac.jp
yujishii [a] gmail.com (yuとishiiの間に j が入っています)