北半球に広く生息するヒグマは、近縁種と交雑する、氷期に孤立して以来他の個体群と交流がないなど、地域によって複雑な歴史を辿ったことが示唆されています。
そこで本研究では、生物の全遺伝情報であるゲノムを調べることで、ヒグマのの複雑な歴史を解明することを目指しています。
【Key Words】分散, 交雑, 分布拡大&縮小
【研究開始時期】2019年-
【代表的な研究成果】
Endo et al. (2021) Genome Biology and Evolution
日本のハクビシンは、海外から日本に持ち込まれた外来種と考えられていますが、いつ・どこに持ち込まれたのか、持ち込まれた後どのように分布を拡大させたのか、詳しいことは分かっていません。
そこで生物の系統を反映するミトコンドリアDNAを分析し、日本でハクビシンがどのように分布を拡げたのかを明らかにしようとしています。
【Key Words】拡散, 文献記録, 外来種
【研究開始時期】2018年-
【代表的な研究成果】
Endo et al. (2020) Mammal study
近年札幌市では、人の生活圏にヒグマが出没する問題が深刻化しています。また、問題の解決にあたっては、多様な市民の価値観を十分に考慮する必要があります。
そこで無作為抽出によって選定された市民が社会問題について討論する"ミニ・パブリックス"の手法を取り入れ、札幌市民とヒグマの関係性について検証しています。
【Key Words】市民, 野生動物管理, 対話
【研究開始時期】2021年-
【代表的な研究成果】
遠藤ほか (2022) HUSCUP
北海道幌延町問寒別地区におけるヒグマのデントコーン食害の実態 (2017)
自動撮影カメラを用いた北海道天塩研究林のヒグマの生態 (2017)
食痕によるヒグマのエゾシカ利用評価方法の検討とエゾシカ利用割合の年次変化 (2016)
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