Hakoyomi3(sen)

(メインウィンドウ)
(ボールド選択ウィンドウ)

概要

線撮用ハコヨミです。AEPの読み込み、sheetコンポをcameraコンポにネスト、書き出しコンポの名前変更、尺合わせ、撮影者番号入力、出力先変更、を自動で行います。セルごとのプリコンポ、修正用紙を判別してレイヤーのラベル変更、各種フォルダへのアクセス、ボールド選択ができるウィンドウ、過去のAEPからセリフボールド流用など便利機能も満載。

「ハコ」とは。一般には「ベースコンポ」などと言うテンプレのAEPのこと。弊社ではなぜかそう言う。ぼくが入社した時すでにそうなってたから起源は知らない。

インストール先

Scriptsフォルダ or ScriptUI Panelsフォルダ

使い方

■メインパネル

メインパネルのボタンから様々なコマンドを実行できます。

作品と話数を選択します。設定画面で有効になっている登録のみここに表示されます。

設定画面を開きます。

今見ているこのページを開きます。

登録されたAEPを読み込み、尺、レンダリング先、担当者などを自動で設定します。

カットフォルダの検索を行います。見つかったフォルダにAEPがあれば開き、なければフォルダ内の素材を読み込みます。

検索ワードが空の場合は、「自分が予約していて、AEPが無いフォルダ」が検索されます。

カットフォルダの予約をします。詳細別途。

プロジェクトファイル(aep)、話数、ボールド、出力先のフォルダを開きます。(ボールド選択ウィンドウは別ボタンに移しました。)

レイヤーの名前を入力するためのウィンドウが開きます。入力後は自動的に次のレイヤーをソロ表示するので、どんどん入力できます。一枚に複数のセルが含まれるときは「a1 b1」のように半角スペースで区切って入力してください。「aア」など数字ではないときは「a1.5」などとして置き換えてください。

最後のレイヤーまで行くと「プリコンポしますか?」と聞かれます。「はい」を選択すると、この後説明する、「レイヤーの並び替え」と「プリコンポ」まで一気に行ってくれます。

(リネームウィンドウ)

レイヤーをセル順に並び替えます。LOは一番下、TUなどワーク系は上に来ます。

レイヤー名に従ってセルごとにプリコンポします。レイヤー名が「a1 b1」のように半角スペースで区切ってあれば自動的に複製されます。

修正用紙があればレイヤーのラベルを用紙の色にあわせて変更し、レイヤーコメントに「〇〇修」が表示されます。(ラベルカラーを初期状態から変更している人はその色になります)

選択レイヤーのアルファを反転します。ペイントでマスキングしたときに便利です。

コンポ内にタイムコードを表示します。エフェクトのチェックボックスで「シート表示⇔秒表示」の切り替えができます。

ボールドセレクトウィンドウを表示します。詳細後述。

作業中のと同じカットナンバーのプロジェクトからボールドを読み込みます。DB線撮時にCT線撮の時のボールドを使いまわして時短を図ります。

■設定画面

作品登録

ここで、AEPパスと作品フォルダの登録を行ってください。最低一つは有効にしないと使用できません。

作品登録

登録リストを1つ上と入れ替えます。

チェックボックス

ONにして、登録できる状態にします。メイン画面の作品リストで非表示にしたい時はOFFにしておきます。

表示名

メインウィンドウの作品リストで表示するための文字です。入力する文字は何でも構いません。自分で作品の判別がつけばOKです。入力がないときは作品フォルダ(Source)のフォルダ名を使います。

AEP Path

その作品で読み込むハコをフルパスで入力します。「…」ボタンからも選択できます。

作品フォルダ(Source)

「スキャン素材側」の作品フォルダ を指定します。メインウィンドウから、 素材側のCT/DBフォルダ や セリフボールドフォルダ を開くときに使用します。話数のドロップダウンリストに表示される項目もここの設定が使われます。

作品フォルダ(Render)

「書き出し側」の作品フォルダ を指定します。メインウィンドウから、 書き出しフォルダを開くとき や、ハコヨミ時に レンダキューの自動設定 をするのにも使用します。

board

その作品で使うボールドのコマ数を入力します。 入力していないときは自動で判定します。

ゴミ箱

その行の登録を消去します。

一般設定

左のメニューから「一般設定」をクリックし、各種設定を行います。「個人設定」は必ず入れましょう。他の項目はオススメになっていますので、わからないうちは触らなくていいです。使っていくうちにわかるでしょう。触らないからってその存在自体忘れることのないように!

■カットフォルダの予約

予約アイコン

メインパネルにある予約アイコンをクリックすると、フォルダの予約画面が出てきます。

メインパネルの「Search CutFolder」で何も入力せずに検索を開始すると、予約したフォルダのうち、AEPが無いフォルダの検索が出来ます。

予約画面

テキスト情報

ウィンドウ上部のテキストでは、aepの無いフォルダ数、自分が予約しているフォルダ数などが確認できます。

リスト

フォルダの一覧と、予約者、AEPの有無が確認できます。表示順はAEPが無いものが優先になっています。リストをダブルクリックするとエクスプローラーでフォルダを開けます。

上から予約(選択中を予約)

「上から予約」をクリックすると予約するカット数の入力を求められます。「誰にも予約されていなくてAEPが無い」フォルダが指定した数だけ予約されます。

また、リスト上で選択がある時はボタンの表記が「選択中を予約」に変わります。その状態でクリックすると選択しているフォルダを予約できます。選択の解除をしたい時は、Ctrl+クリックもしくはリスト内右側の空いているところをクリック(AEのバージョンによる)で解除できます。

予約キャンセル

リストで選択しているフォルダの予約をキャンセルします。

Close

予約が終わったらクリックしてウィンドウを閉じます。表示している情報を更新したい時は一度閉じてから開き直します。

■ボールドセレクトウィンドウ

リストから使いたいボールドを選択し、ダブルクリックで読み込みます。(右のSEなどはシングルクリック。)

使用したものは全て「*履歴」の中に残されます。ボールド探すの面倒なとき活用してください。

読み込んだボールドはタイムリマップが有効になっています。コンポに表示されているテキストに従って適切なタイムリマップの値を入力してください。

タイムリマップじゃなくて、ぶった斬る派の人も普段と同じ使い勝手で使えます。

ON

OFF

読み込んだボールドが重ならないようにスナップさせます。間違ってOFFで読み込んでしまったものは位置のエクスプレッションをONにすればスナップします。

(入力ウィンドウ)

自由に入力してボールドを作成します。

用意されていないものはこれで済ましましょう。モブやゲストキャラをいちいち画像で作るのは時間の無駄です。

入力値に合わせてボールドの色は自動的に変わります。入力文字列が同じなら必ず同じ色になります。コンポ内のctrlレイヤーで手動調整できます。

選択しているフォルダに対して検索をかけます。

更新履歴

2021/12/08

  • リネームウィンドウにラジオボタンをつけました。リネーム順を下からするか上からするかを選択できます。

  • CT時のAEPを読み込んだ後で他のボールドウィンドウからボールドをインポートすると、「Board Baseがない」と表示が出てインポートできないことがあるのを修正しました。

2021/09/24

  • AE2020に対応しました。

  • 書き出し先の話数フォルダを作成出来るようにしました。

  • コンポ名の作品略称部分もスクリプトによる置き換えを可能にしました。

  • カスタムボールドにエッセンシャルプロパティを使用するようにしました。

  • カットフォルダの予約が出来るようになりました。

2019/02/22

    • CS4使用時に一部機能を制限しました。今後CS4は動作保証しません。

2019/02/14

    • フォルダ登録がUNC(\\で始まるネットワークのアドレス)に対応しました。

2019/02/04

    • 設定内で「以前の線撮AEPからボールドを読み込む」のチェックがONになっているのに実行されなかったのを修正しました。

2019/02/02

    • インターフェースをアイコン化してレイアウトを見直しました。

    • ボールドセレクトウィンドウのデザインを調整しました。「SE」などを常に表示させるようにしました。

    • 他、細かい修正を無限に行いました。

2018/11/15

    • メインUIと設定画面のデザインを修正しました。(CT/DBの選択をなくすなど)

2018/10/08

    • 設定画面で登録できる数を10個から15個に増やしました。

2018/10/02

    • 「流用!」ボタンで、TGAファイルがリンク切れの時、同じ名前のPNGファイルがあれば自動でそれに差し替えるようにしました。

    • ctrl+「Sort」ボタン実行時に、コンポジションパネル内にセル番号を表示するようにしました。セルコンポ内と、sheetコンポ、カメラコンポにそれぞれ、現在時間で表示しているセル番号(正確にはレイヤー名)を表示するためのテキストレイヤーが作成されます。

2018/09/13

    • ボールドの選択ウィンドウで、読み込むボールドの「位置スナップのON/OFF」「サブボールド(OFFなど)の初期値」を選択できるようになりました。

2018/09/06

    • 「空ボールド」を選択した時「男 A」のようにスペースをあけた後に英数字を入力すると、スペース後の英数字が補助ボールドとして認識されるようになりました。今までは「男 A」ボールドとして作成されていましたが、これからは「男」ボールドの「A」として認識されます。スペースを空けないと従来通りの「男A」ボールドのままです。

    • 「流用!」ボタンを付けました(おためし版)。過去にやった同じカットの線撮AEPを読み込んで、画面内に配置しているセリフボールド等をコピーしてくることができます。DB線撮作業時にセリフなんかはほとんどCT時から変わりませんので、1からつけ直すのではなく前回のを使いまわすことで時短を図りましょう。もちろん前回から変わっている可能性もありますので、使用後もタイミング確認は必ず行ってください。

    • ボールド選択ウィンドウにサムネイル表示するようにしました。ボールドと同じフォルダにある「small」フォルダの中に縮小版が入っているとき、その画像が表示されます。

    • ボールド選択ウィンドウで「空ボールド」を選択した場合のボールドの初期色を適当に変更するようにしました。(今までは、変更こそできるが初期設定としては固定値)

    • 「CelNum」ボタンを付けました。そのコンポ内のアクティブレイヤーで一番上のレイヤー名が表示されます。セルのシートをタイムリマップで付けるときに「1.5」などが途中に入り、リマップの値とセル番号が一致しない時がありますが、セルコンポの中にこのレイヤーを入れておくとセル番号が見えるようになります(レイヤー名を正しくつけている必要あり)。このレイヤーはタップ付近など、撮影フレーム外に置いてください。

    • プロジェクトを開いているときに「SET」ボタンを押したとき、何も聞かれずに閉じられてしまうのを修正しました。レンダーキューにアイテムがあって、全て「完了」になっているときは何も聞かず閉じます。

2018/08/09

    • カットナンバーの先頭にアルファベットがついているときの挙動修正

2018/07/25

    • SETボタンを押すしたとき、カットフォルダなくて、代わりにPSDがあるとき、自動的にカットフォルダを作成し、その中にPSDを格納できるようにしました。

    • SETボタン使用時に、従来のJPG、PNG、TGAに加え、PSDファイルも自動で読み込むようにしました。

2018/06/01

    • ボールド選択ウィンドウでセリフボールドを配置する時、他のボールドと重ならないように初期位置を調整するようにしました。配置後の移動は従来通り可能です。

    • 「位置記憶」ボタンで「回転」も記憶できるようにしました。

2017/12/02

    • ボールド選択のウィンドウで、ボールドの選択がない状態でエンターを押すとエラーになるのを修正しました。

2017/11/21

    • 「Board」ボタンをクリック時、フォルダ名にカタカナの「ボールド」が含まれるフォルダも開く対象にしました。

2017/11/09

    • ボールドのフォルダと同じ場所に「color」を含むフォルダがある場合、ボールド選択ウィンドウに「Color FFX」が表示されるようにしました。そこからプリセット(*.ffx)を適用できます。

2017/08/25

    • 「Board」ボタンでボールドのフォルダを探すアルゴリズムを変更しました。作品フォルダ直下に「兼用素材」or「BANK」フォルダがあればそれ以下全てのフォルダで「bold」「board」フォルダを探します。これにより外注線撮でもほとんどの作品で開けるようになりました。

2017/08/18

    • カメラコンポに作成するセーフフレームの作り方を少し変えました。今までと見た目は変わりません。

2017/08/16

    • ボールド選択ウィンドウから配置したボールドの位置をスナップさせるようにしました。ボールドが被らなくなります。

    • ボールド選択ウィンドウで「空ボールド」を配置したとき、履歴には「空ボールド」ではなく配置時に入力した文字がリストされるようにしました。履歴からそれを実行した場合、空ボールドの読み込みと同時にテキストも入力されますので、文字入力が省略できます。空ボールドの履歴には目印としてリストの文字の最初に「*」がつきます。

    • ボールドのもととなるAEP「BoldBase.aep」をフッテージアイテムを読み込む必要がないように作り替えました。「OFF」等の補助的ボールド、ABCや123の英数字ボールドはAfterEffects内で作成されます。

2017/08/10

    • ctrl+「Board」ボタンで出てくる、ボールド選択ウィンドウに履歴の機能を付けました。ウィンドウを閉じると履歴は消えます。今までは何度も使うモブとメインキャラなど行き来が面倒でしたが、一度使えば履歴にまとめられるのであちこち探さなくて済みます。

    • 空ボールド用に左側のリストを追加しました。選択時にテキスト入力して、自由入力でボールドを置くことができます。文字幅も文字数に応じて自動で調整されます。

2017/08/08

    • ctrl+「Board」ボタンで出てくる、ボールド選択ウィンドウに変更を加えました。

      1. レイアウトの変更

      2. 表示の高速化

      3. ウィンドウのリサイズが可能に

      4. ウィンドウの位置とサイズを記憶

      5. 検索ボックスでの検索開始タイミングを「Enterを押下時」に。(今までは文字入力と同時に検索開始)

2017/07/27

    • 外注時のフォルダ構造によって「SET」ボタンが使えなかったのを修正しました。

    • 07/07の更新でうまくいっていなかった部分を修正しました。

2017/07/22

    • 設定画面でゴミ箱ボタンを押したとき、その列のチェックマークもOFFにするように変更しました。

2017/07/07

    • カメラコンポだけでなく書き出しコンポが見つからないときにも選択できるようにしました。

    • その時にコンポ数が多すぎるとウィンドウがディスプレイに収まらないことがあるのを修正しました。

2016/12/05

    • OP,EDなど話数が数字以外の時、ハコヨミ時に入力されない不具合を修正しました。

2016/11/26

    • カメラコンポが見つからないときに、選択できるようにしました。

2016/11/23

    • 「位置記憶」ボタンを付けました。カメラコンポに入れるときのシートコンポの位置とスケールを任意に設定できます。

2016/11/14

    • 少しだけレイヤーのリネームをしやすくする機能を付けました。新しくできた「リネーム」ボタンから開けます。

2016/11/07

    • 取説のPDFを更新しました。

    • 「sort」ボタンの挙動を改善しました。

2016/11/03

    • 外注に対応するため最終コンポ名にカットナンバーを入力するアルゴリズムを修正しました。

2016/11/02

    • 「設定」でボールドのコマ数を入力していない時、最終コンポから自動で推測するようにしました。(今までは8コマ)

    • セーフフレームの仕様を変更しました。

2016/11/01

    • 外注に対応しやすくするため、最終コンポをコンポ名からではなくレンダーキューアイテムから探す仕様に変更しました。

    • 「scan」ボタンの挙動を改善しました。(外注に対応)

2016/10/31

    • セーフフレームを平面ではなく、シェイプレイヤーで作るようにしました。

    • ctrl+「sort」ボタンで、レイヤー名で判断してレイヤー複製⇒レイヤーをセル順に並び替え⇒セルごとにプリコンポーズするようにしました。例えば「a1 b1」という名前のレイヤーがあった場合、半角スペースで区切りって「a1」「b1」という2枚のレイヤーを作成します。さらにそこから、同じセルのレイヤーだけをプリコンポーズします。

2016/10/29

    • ctrl+Boldボタンクリックで出るボールド選択ウィンドウからボールドを配置する時の位置を微調整しました。

    • 保存先自動指定によるAEPファイル名がより適切に処理されるようになりました。詳しくは保存先自動指定へ。

2016/10/28

    • 話数フォルダがないとき「(null)」と表示していたのを「(出力先話数なし)」と表示するように変更しました。

    • セーフフレーム作成時にシャイ・ロックするようにしました。

    • カメラコンポに入れたシートレイヤーを3Dレイヤーにするようにしました。

2016/10/27

    • 社内作品の時、セリフボールドがタイムコードに被らないよう、カメラコンポにセーフフレームを作成するようにしました。