Young Soft Webinar

第27回 セミナー 

2024. 11. 11 (月)   10:30 - 12:00 

10:30- 早野 陽紀（東大古川研・D2）「マイクロスイマー懸濁液の異常レオロジー」
11:00- 松清 洋輝（九大物性理論研・D2）「境界存在下におけるバクテリア乱流の，連続体方程式に基づくシミュレーションによる研究」

12:00- 交流会（お昼を食べながら、お気軽にご参加ください）

参加登録は下記リンクより、ご登録ください。登録すると自動返信でzoomのURLが届きます(※)。
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参加後は是非、セミナーの感想・コメントをお寄せください。

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[講演者] 早野 陽紀（東大古川研・D2）

[題目] マイクロスイマー懸濁液の異常レオロジー

[概要] 大腸菌やクラミドモナス等の数マイクロメートルの遊泳微生物（マイクロスイマー）が水中に分散した懸濁液では，コロイド懸濁液のようなパッシブ系には見られない特異なレオロジー特性が観測されている。例えば，大腸菌の懸濁液では溶媒粘性を下回って粘性が減少し，条件によってはゼロ粘性に至る。我々はこれまでに，直接流体シミュレーションによってこの異常粘性のメカニズムを調べてきた。発表では，これまでに得られた計算結果とそこから導かれる物理的描像について説明する。

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[講演者] 松清 洋輝（九大物性理論研・D2）

[題目] 境界存在下におけるバクテリア乱流の，連続体方程式に基づくシミュレーションによる研究

[概要] 高濃度のバクテリア懸濁液は，特徴的な大きさの渦が複雑に入り乱れるバクテリア乱流と呼ばれる振舞を示すことが知られている．バクテリア乱流の速度場を記述する方程式として，Toner-Tu-Swift-Hohenberg（TTSH）方程式（[1]など）が知られている．容器の壁などの境界の存在下でTTSH方程式のシミュレーションを行う場合，先行研究（[2]など）では，すべりなし境界条件が用いられている一方で，いくつかの実験系（[3]など）では，境界に沿ってバクテリアが泳ぐ「エッジカレント」が観測されていた．そこで我々は，すべり境界条件の下でTTSH方程式のシミュレーションを行う手法を提案した[4]．本発表では，我々が提案した手法および結果について紹介する．

[1] Wensink, H. H., Dunkel, J., Heidenreich, S., Drescher, K., Goldstein, R. E., Löwen, H., & Yeomans, J. M. (2012). Proceedings of the national academy of sciences, 109(36), 14308-14313.

[2] Shiratani, S., Takeuchi, K. A., & Nishiguchi, D. (2023). arXiv preprint arXiv:2304.03306.

[3] Beppu, K., Izri, Z., Sato, T., Yamanishi, Y., Sumino, Y., & Maeda, Y. T. (2021). Proceedings of the National Academy of Sciences, 118(39), e2107461118.

[4] Matsukiyo, H., & Fukuda, J. I. (2024). Physical Review E, 109(5), 054604.

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