第29回 セミナー は盛会のうちに終了しました。
感想やコメントをお待ちしております:https://forms.gle/m1QbXPspJR74rg5A7
第30回 セミナー
2025. 12. 25 (木) 10:30 - 12:00
10:30- 鈴木 隆人(京大佐々研・D1)「三つの円柱の積み上げにおける異常な力学応答」
11:00- 松本 透歩(慶應大佐野研・M1)「開円筒型シェルの剛体穴への滑り込み現象に関する研究」
12:00- 交流会(お昼を食べながら、お気軽にご参加ください)
参加登録は下記リンクより、ご登録ください。登録すると自動返信でzoomのURLが届きます(※)。
https://forms.gle/AeKw18AQuujyXhND7
参加後は是非、セミナーの感想・コメントをお寄せください。
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[講演者] 鈴木 隆人(京大佐々研・D1)
[題目] 三つの円柱の積み上げにおける異常な力学応答
[概要] 身近な砂山やドーム構造のように、摩擦は多くの系でその形状と安定性を支える重要な力です。本発表では、こうした系を単純化したモデルとして、三つの円柱を床の上に積み上げた系を取り上げ、上からの圧縮に対してどの程度の力で崩壊が起こるかを調べた研究を紹介します。弾性円柱のシミュレーションでは、摩擦係数の増加に伴い、ある点で崩壊に必要な力(降伏力)が異常に増大する現象が現れます。この異常増大は、円柱が剛体の極限において特異摂動により解析でき、降伏力がシンプルな式で表されることを示します。
R. Suzuki, T. Matsushima, T. Yamaguchi, M. Tani, and S.-i. Sasa, arXiv:2511.06807 (2025).
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[講演者] 松本 透歩(慶應大佐野研・M1)
[題目] 開円筒型シェルの剛体穴への滑り込み現象に関する研究
[概要] 物体の部品の組立と分解は, ものづくりにおいて基本的な工程である. スナップフィットは, 接着剤やボルトを用いずに, 機械的に部品を接合する手法として広く用いられている. 穴よりわずかに大きい構造を押し込むことで部品が変形し, 垂直抗力と摩擦力によって固定される. この力学を理解するためには, 構造物間の接触•摩擦挙動を正確に捉える必要がある. しかし, その力学的理解は不十分であり, 必要な力の違いや摩擦の寄与など, 定量的な評価は十分にされていない. そこで, 開円筒型シェルを用い, 構造が単純化されたモデルを導入し, 接触の力学を評価した. 開円筒型シェルを剛体の穴に押し込む過程を対象として実験•シミュレーション•理論解析を行った. この過程を先行研究(Yoshida & Wada 2020)で定義された変形モードに基づいて分類し, はまり込みへの寄与を調べた. 開円筒型シェルが穴にはまり込むには, インデンタとの接触部分, エッジとの接触部分のいずれかで滑りが発生していることがわかった.
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メーリングリストのお知らせ
常連さん向けに、毎回の講演情報やzoomURLを配信するメーリングリストを作成しました。
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過去のセミナー情報は こちら から
ニュース
2024年3月18日:世話人の西口が日本物理学会春季大会 インフォーマルミーティング『領域横断学生・若手会員交流会』にて、本セミナーの活動を紹介しました。
2021年6月1日:Webpage公開!Young Soft Webinarの発足を宣言!皆様、どうぞよろしくお願いします。
2021年4月5日:キックオフミーティング!(世話人がzoomで集まりました)