ここは吉田ゼミのページとして、ゼミ選択の参考のため、これまでのゼミ生がなぜ吉田ゼミを選んだかなどを載せていこうと思います。ゼミを間違って選ぶとお互いに不幸なので、参考にしてください。(以下は2021年10月3日以降に収集した情報です。)
最近のゼミ生のものではない情報も載せますが、意図的なものです。ここは吉田真樹の個人的なHPであり、大学のHPでないことに注意してください。
(吉田ゼミは2005年からやっています。本学でのゼミは3年生からです。)
・2005年入学Mさん
「吉田ゼミを選んだ理由は、全知全能ではない神について学べると思ったからです!」
・2007年入学Mさん
「外国の文化や言語を学ぶだけでなく、外国に発信するため自国の知識を身につけたいと思っていました。日本文化コースの中で文学を学ぶか語学を学ぶか悩みましたが、全てに繋がるように感じた日本倫理思想史の吉田先生のゼミに決めました。実際は、文献一つにしても、なぜこう思うのか、なぜこう考えるのか、これは本当に正しいのか、いや正しいとはなんだろう…と日常から深く物事を考えるようになりました。就職活動では、自分とは何かを問い続けたことにより、自分軸の就職活動ができ、有利だったように思います。考えることの面白さを学び、知見が広がり、人生が豊かになったと心から感じています。」
・2009年入学Iさん
「吉田ゼミを選んだ理由は高熱で寝込んでいる時に突然「吉田ゼミしかない」という考えが降りてきたため。」
→本人解説
「どのコースを選択するかの用紙提出日。用紙には”英米コース”と希望を記載したものの、高熱でダウンし、用紙が提出できないままになっていた。布団の中で朦朧とする中、唐突に ”日本コースでなければダメだ。吉田ゼミだ。” という、確信めいた考えに支配されそのまま希望を書き直して提出。
(もちろん入学当初から英米コース希望だった為、日本コースのにの字も授業は受けていない。)
高熱を出して寝込むことが滅多にない私にとって、後から振り返っても何かに連れてこられたとしか思えない。」
→吉田補足:この学生に似ている例として、他のゼミに決めていたが寝ているときに大きな白い球が自分に降りてきて、「あ、吉田ゼミだ」と決め直したという人もいました。熱は出なかったようです笑
・2018年入学Kさん
「吉田ゼミを選んだ理由は、もともと日本の思想や文化に興味を持っていたことと、「ここなら残りの大学生活を面白く楽しく出来そうだな」という直感です。唸りながらテキストを読むことは多々ありますが、あの日の自分の直感に感謝しています。」
・2018年入学Aさん
「吉田ゼミを選んだ理由としては、ゼミ決めの時期の時にゴールデンカムイにハマっていて、ちょうど神様云々について知りたいな〜あわよくばアイヌについて学べるようなゼミがいいなと思っていました。ですがゼミ見学はどこのゼミにも一度も行っておらず、風の噂の「吉田先生面白かったよ」等を聞いて、ちょうど神様についてやってるしここでいっかと思い吉田ゼミに入りました。」
・2018年入学Fさん
「恋についての授業が面白く、社会に直結して役に立つ知識よりも自分の人生や考え方が豊かになるような知識を大学で学びたかったからです。」
・2019年入学Hさん
「吉田ゼミを選んだ理由は日本文化や日本思想について勉強したかったからです!また水曜の日本文化論を履修した際に、授業の内容にとても興味を持ち面談をして吉田ゼミに入りました。ゼミに入ってからは意外な視点からの話し合いが多く驚きました。例えば、若紫をテキストに用いた時は藤壺は托卵女子なのかということについて考えました。また、愛についての論文をテキストとして扱った際、結婚することの意義について話し合ったことが印象的でした。様々な視点から議論を行うので、物事を多角的に見る力が得られると思います。」
・2019年入学Kさん
「理由を考えたら、一年の時にとった日本文化論の講義が印象的で、日本についてもっと知りたいと思ったからというおもしろくない回答になってしまいますがいいですか…? 本当の理由を言うと、吉田先生の、喋り方と異様な雰囲気と名前の字面が気に入ったからというあまり真面目でない回答になってしまいます。」
→このゼミ生(女子学生)はある時、「S田将暉になりたい!」と叫んでいました。
・2020年入学Mさん(ゼミに入って1年4ヵ月後に尋ねました)
「もう、忘れちゃいました~」
・2021年入学Tさん(ゼミに入って1年2ヵ月後に尋ねました)
「日本文化特殊研究の授業をきっかけに、物語を読んで議論する楽しさ、レジュメに浮き彫りになるその人らしさ(自分も含む)を知っていく面白さに惹かれて吉田ゼミに興味を持ちました。本ゼミを含めて3つ候補があり、全て見学・面談に行った結果ここが最もしっくりきました。面談時の占いで先生とも先輩とも相性が良いとのことだったので安心して入ることができました。」
→占いはいつもするわけではありません。ゼミ選択でお互いに不幸にならない方がよいと思って軽く占う場合があります。また、古代の研究においては占いへの理解が必須だと考えています。(占いの理解が自分の論文でのテキスト解釈の助けとなったことは一度もありませんが、人の論文における占い理解の浅さはすぐにわかります。近代主義への批判的観点の一つとして、占い理解をもっているつもりです。)
(あと一人くらい載せます。)
吉田ゼミは倫理学・日本倫理思想史のゼミです。
これまでのゼミの歴史。
吉田ゼミでは死後の霊魂をやると言ったら、やって来た最初のゼミ生は霊能者でした。その後は、吉田ゼミは難しいテキストを読んで悶々と考えるところだと言ったら、たくさん来ました。「変な人希望」と言ったら、本物がけっこう来ました。たまにマニアックな優れた卒論も出ました。
それから10年くらいがたって、最近の学生さんにとっては「変な人」という言葉は、承認欲求を阻害するためか、通じなくなりました。自分のことで手いっぱいみたいですね。
古典を読んで、自己を解放し世界を豊かに捉え直す――そんなゼミでありたいです。
(2018年度ゼミ分けの資料より)
※左の写真は陶芸家の中野純さん(大学時代の同級生)から購入したカップの一つです。撮影も中野純さん。愛用しています。 → http://www.junnakano.com/
ゼミ生の不思議な話
上にも登場した2005年入学のMさんが、自身の体験した不思議な話を改めて文章にしてくれました。これまでのゼミの議論の中でも特に印象に残っているものの一つです。
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わたしがまだ小学校低学年の頃だったと思います。
土日は車で日帰りのドライブをするのが定番で、その日も家族全員で出かけていました。
私の他に幼い弟妹も2人いて車内は常に騒がしいのですが、山の中の高速道路を走っている最中、ふと静かになりました。
わたしは特に気にせず家族に話しかけたのですが応えがなく、ひとりずつ顔を覗き込んだり、服を引っ張ったりふざけてみたのですが、みんなぼうっとした表情で、誰も反応してくれません。
わたしは怖くなって、持ってきていたマーブルチョコレートの蓋を外して、中身を車の外へばらばらと落としました。なぜそうしたのか思い出せません。たぶん、何かビックリするようなことをして、どんなものでもいいので家族の反応を引き出したかったのだと思います。
チョコレートを落とすと母がそれに気づき、父や弟妹も話しはじめるようになりました。車内に賑やかさが戻ってわたしはほっとしました。
突然静かになった時は全員いきなり眠くなったのかと思ったのですが、そういうわけでもなかったようで、いまだにあれがなんだったのかわかりません。
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これは柳田國男が紹介した「ヒダル神」だと思います。
ゼミではほとんど妖怪を扱いませんが、Mさんがゼミ生だった頃に一度だけ『妖怪談義』を読んだことがありました。『遠野物語』もたぶんその頃にテキストとして読んだのではないかと思います。
妖怪体験は非常に珍しく、私もこれまで数件しか聞いたことがありません。
学部パンフレットより