寄江原は自然豊かなところです(YouTubeはこちらから)。
春先、シロバナタンポポ(日本タンポポの一種)が見られます。がくは反りかえる西洋タンポポとは違い、日本タンポポと同じく花のほうに沿っています。西日本には多く見受けられるそうなので珍しがって採らないでくださいね。
鷹もいます(トンビではありません)。尾翼が扇のように広がらず平行に近い、顔が鷹という特徴があります。鷹はよく10m程度の高さに止まり、獲物を探します。トンビは上昇気流に乗っているのである程度の棲み分けができているのだと思います。
飛び立った鷹の雄姿。風切り羽を広げ尾翼も使ってバランスを調整している様子がわかります。
蛍も出ます。キツネも出ると言います。キジもいます。イノシシ、ヌートリア、サル、マムシといった有害鳥獣には困っています。
このような中山間によくある豊かな自然は生物多様性が大きいのです。ヒトの行う農業によって自然はある程度制御されますが、ヒトが刈払うなどの営みによって「里山」という環境が形成され、里山に繁殖する生物群が生物多様性に寄与する一面もあるのです。
パイプラインが通っている寄江原の農地はまるで工場のように感じるかもしれませんが、それは用水路(給水用)です。パイプライン以外にも河川とため池を用水に使用しており、上流の生物が用水路を通して排水路へ通行可能であるため、豊かな自然環境が残っているのだと思います。
水源地の一つ「鹿田大池」