「初めまして、咲です」

今日はわざわざウチに来ていただきありがとうございます。

でもごめんなさい。せっかく来てもらって悪いのですが、


帰ってもらえますか?」

お客さんが嫌いとかじゃないんです。ただウチに人様にお見せするような面白いものなんてないので申し訳なくて。

お父さんは単身赴任中で居ないし、最近はお母さんもなんだか忙しそうだし。

私も春から高校3年生。受験生なので喋ってる暇があったら勉強しなくちゃいけなくて。

残念ですが、今日のところはお引き取りいただければと思いま、、、


「え?兄はどうしてるのかって?」

ああ、お兄のこと知ってるんですか。お兄に知り合いなんていたんですね。

もちろん生きてますよ。社会的にはほぼ死んでいますが。


去年の高校卒業から連続365日家の中で生活。

一階へ降りるのは週に1度。

外へ出ないのにお風呂は一日最低2回。

去年は200くらいは世界を救ったとか(ゲームの話)


そんなウチのお兄に興味があるって?変わってますね(この人、私に似てるかも)

そこまでおっしゃるのなら分かりました。どうぞおあがり下さい。

階段上がって2階の左手前がお兄の部屋です。

気難しいところもありますが、仲良くしていただけると私も嬉しいです。

「それでは、またあとで」



#1 そくほう!




#2 ソーシャルディスタンス作戦




#3 必要なぶん




#4 ひま上手



#5 COMING SOON!




「今の生活が終わるか、お兄が外に出るまでは続けようと思うのでお付き合い下さい。

ていうかお兄、早く出てよねまったく。。。」