カビ
水田雅也
水田雅也
過去に、家にあった果物を放置してみたことがある。
水分によって汚く変化したものもあったが、美しいカビもあった。
また、食ベ物によって全く異なるカビが現れた。
これを様々な種類の食品で試してみようと思った。
カビにとって食品は、餌であり、住処でもある。
それを考慮して、僕が普段食べている食べ物の中で、カビも好みそうなものを、計26種類選んだ。
食べ物同士の距離が近くなるように、密接に配置した。
家の一室を養生シートで区切り、床には白いシートを敷いた。また、カビにとって快適な湿度を維持するために加湿器を用いる。
固定カメラで一定時間ごとに撮影して変化を見る。
なにかしらの変化を見つけ、毎日更新してみる。
期間はとりあえず1ヶ月間として、カビの発生状況次第では、より長く続ける。
食べ物一つ一つに大きな変化が現れた。
変化の様子も多様で、カビが生えるものもあれば、乾燥して全く生えないものもあった。
特におもしろかったのは、豆腐と牛乳。
豆腐には糸状のカビや点状のカビが生えた。
牛乳の表面にはココアパウダーのようなものができていて、動かしたら粉が舞った。
食べ物を配置した。
ヨーグルトと豆腐から、予想以上に水分が流れ出てきた。
ヨーグルトの酸っぱい匂いが特に強い。
プリンからも水分が出てきた。
ヨーグルトとワインの匂いが混ざり合って不快。
いまだ腐敗やカビはなし。
豆腐に茶色い部分が出始めた。
高野豆腐みたいになるのか。
匂いは昨日と同じくらい。慣れる。
いまだカビなし。
卵の白身が固体の薄い膜みたいになった。
湿度が低いのか。加湿器以外にもなにか必要かも。
いまだカビはなし。
急に5つの食べ物からカビが出た。
プリン・豆腐・牛乳・人参・檸檬。
特に豆腐は茶色の表面に大きく広がっている。それ以外のカビは点状に分布。
皆が揃えたように一斉に現れた。
距離が近いもの同士というわけでもないのでカビが移ったのではなさそう。
カビ食品が2個増えた。
しめじのかさ部分には緑色で粉状のカビが薄く広がっていた。ヨーグルトには茶色のカビが点状に分布した。
豆腐のカビが広がった。
白色のカビと茶色のカビがある。
これは同じカビなのだろうか。
ワインに白いカビが生えた。
液体にできるカビは浮かんでいる。
卵の黄身に白い膜ができた。
乾燥によるものかもしれない。
もう少し湿度を上げる。
人参が乾燥して細くなった。
隣のきゅうりは見た目に変化がない。
野菜の水分量は約90%だそう。
きゅうりは表面から水分が出にくいのか。
牛乳の表面には膜ができて、茶色のカビと青緑色のカビができた。
どろっとしてそうだが、カビ自体はさらさらしているように見える。
バナナの黒い斑点が全体に広がり全体を覆った。
でもカビは生えてない。
黒いバナナにカビが生えてきたら目立つ。
牛乳の表面の大部分をカビが覆った。
茶色で一部にしわがあるように見える。
幾何学的な模様。
牛乳。
1日でカビはこんなにも成長している。
全体が覆われた後は、もう成長がないのだろうか。
みかんにカビが生えた。
白いカビと黒いカビ。
みかん自体も歪な形になった。
バナナ全体が真っ黒になった。
完全に熟した。カビは生えてない。
皮の中はどうなっているのだろうか。
黒いのか、カビは生えているのか。
きゅうりに黄色い部分が現れた。
左のきゅうりは緑色、右は黄色。
綺麗な黄色。果物みたい。
豆腐に糸状の白いカビが生えた。
ケカビというカビが存在するらしい。
中国には毛豆腐といって、
ケカビに覆われた豆腐があるらしい。
これも全体が覆われないだろうか。
チョコレート。
変化は全くみられない。
チョコレート自体に水分が少ないため、
カビが生えないのだろう。
カビが生えそうなものを選んだつもりだったが
チョコレートは生えないのか。
餅と米。
米の一部には黒いカビが一部に生えた。
餅には一切生えてない。
以前、袋に入った餅にはカビが大量に生えたので、
今回カビが生えないのは、湿度が低いのが原因だろう。
マクドナルドのハンバーガーとポテト。
変化はない。
マクドナルドのハンバーガーは腐らないと聞いていたが、
今回の実験では、湿度の関係か、
食パンにもカビが生えていないので何とも言えない。
ワイン。
水分がほとんど蒸発している。
黒い塊のようなものがある。
ワインが蒸発して出来たものなのか、
それとも、カビのようなものなのかはわからない。
みかんのカビ。
黒い部分は傷んだところだろう。
その周りに白い細かい斑点のようなものが付いている。
カビだと思われる。
水分が蒸発して、いびつな形になっている。
ベーコン、チーズ、パスタ。
ベーコンには黒い部分ができてビーフジャーキーのようになったが、カビはない。
パスタは奥の方で少し黒いカビが生えていた。
チーズは白い状態のままで変化が一切ない。
チーズはいかにも生えそうだが。
プリン。
カラメル部分に白い斑点状のカビがある。
また、ゴマのような粒が大量に散らばっている。
全てコバエのさなぎである。
コバエが多くなってきている。
あまり好きではないので、コバエ取りを設置した。
コバエ取り。
観察する食品ではないが、後から設置した。
ショウジョウバエだと思われる。
この中には成虫しか集まらないが、
シートの上にはゴマのような粒のさなぎが大量に散らばっている。
さなぎには節目のような線が入っていて、
あまり気持ちの良いものではない。
ピーナッツバター。
カビとか腐敗はない。
賞味期限を確認すると10ヶ月間もあった。
腐りにくい主な原因を調べてみると、
油脂が多く含まれているためらしい。
1年くらい観察すれば腐敗が見れるかも。
真っ黒なバナナ。
中身が熟して柔らかそうになっている。
全26種の食べ物のうち、
コバエが集まりやすい食べ物がある。
バナナは特にそうで、サナギと成虫が大量。
ショウジョウバエは熟した果物に集まるらしい。
しめじ。
かさ部分に緑色のカビが生えていた。
そのカビは変わらず、
水分が蒸発して萎んでしまった。
干し椎茸は乾燥空間で1週間ほどで出来上がるみたいなので、これも干ししめじと呼べる。
牛乳のカビ。
全ての食品の中で最も変化が現れた。
ココアパウダーのような色と形で牛乳の表面を覆った。
牛乳自体は白いので、カビの色が茶色なのだろうと思い、この色のカビを調べてみたが見つからなかった。
なんだろう。
30日間毎日撮影し続けた。
匂いがきついときがあったが、だんだんと慣れていった。
コバエのサナギが床に散らばり始めたときが一番気持ち悪かったが、その後慣れた。
最後に左の動画を撮影したが、この作業が一番おもしろかった。
ハンバーガーや餅は、表面に変化はなかったが、中身とか裏面にカビが生えていた。
発見があった。