屋敷林の草花
屋敷林では、四季折々にさまざまな草花が芽吹き、花を咲かせています。ここでは、その一部をご紹介します。
オトギリソウ
(オトギリソウ科)兄弟が秘密にしていた傷薬の原料(オトギリソウ)の存在を漏らした弟が兄に斬り殺されてしまったという伝説からこの名が付いたといわれています。花は日中だけ咲く一日花です。トモエソウ
(オトギリソウ科)花が巴型の形をしていることから、この名がついています。オウゴンオニユリ
(ユリ科)7月から8月にかけて咲き、花弁が強く反り返り、黄地に赤の斑点を生じるのが特徴です。葉の付け根にムカゴを作ります。ギボウシ
(キジカクシ科)この植物のつぼみ、または葉に包まれた若い花序が擬宝珠に似ることから、この名がついています。ハンゲショウ
(ドクダミ科)半夏生の頃、開花と同時に葉の半分が白く色変わりします。キリンソウ
(ベンケイソウ科)多肉質の葉で、鮮やかな黄色の星形の花が咲きます。リュウノヒゲ
(ユリ科)葉の間から花茎を伸ばして白い花が咲き、青い実が生ります。ホタルブクロ
(キキョウ科)初夏の頃、茎に釣り鐘形の花が多数咲きます。ヒオウギ
(アヤメ科)葉の広がるさまが檜扇(ひおうぎ)に似ていることから、この名が付いたとされます。レンゲショウマ
(キンポウゲ科)花がレンゲに、葉がサラシナショウマに似ていることから、この名が付いています。アゲラタム
(キク科)アザミに似た青紫色または白色の花を多く咲かせます。カリガネソウ
(クマツヅラ科)花の形をカリ(雁)の飛ぶ姿に見立ててこの名が付いています。ヤマホトトギス
(ユリ科)9月頃、ホトトギスに似た花がいくつか集まって咲きます。ヤマジノホトトギス
(ユリ科)9月頃に花が咲きます。ヤマホトトギスに比べて、花弁が反り返っています。ヤブラン
(クサスギカズラ科)藪に生え、葉の形がランに似ていることからこの名が付けられたといわれています。シュウカイドウ
(シュウカイドウ科)秋に海棠(カイドウ)に似た淡紅色の小さな花を咲かせます。シュウメイギク(赤紫)
(キンポウゲ科)地下茎で広がり群落を形成します。名前にキクが付きますが、アネモネの仲間です。シュウメイギク(白)
(キンポウゲ科)地下茎で広がり群落を形成します。名前にキクが付きますが、アネモネの仲間です。ハナオクラ
(アオイ科)オクラに似た花を咲かせることからこの名が付いています。トロロアオイとも呼ばれ、和紙づくりにも使われる植物です。カクトラノオ
(シソ科)茎の断面が四角であること、花穂が虎のしっぽに似ていることからこの名が付いています。キンミズヒキ
(バラ科)細長い黄色の花穂が金色の水引(ミズヒキ)に似ていることからこの名が付けられたといわれています。ミヤギノハギ
(マメ科)宮城県に自生することからこの名が付いています。宮城県の花にも指定されています。キツリフネ
(ツリフネソウ科)9月~10月に黄色の花を咲かせるツリフネソウの仲間です。キツリフネ(実)
(ツリフネソウ科)9月~10月に黄色の花を咲かせるツリフネソウの仲間です。キイジョウロウホトトギス
(ユリ科)10月頃、黄色い花を下向きに咲かせます。紀伊半島に自生するジョウロウホトトギスであることからこの名が付いています。シモバシラ
(シソ科)枯れた茎に霜柱(霜華)ができることで知られています。キンモクセイ
(モクセイ科)秋に橙黄色の花を咲かせて甘い香りを放ちます。セキヤノアキチョウジ
(シソ科)「関屋の秋丁字」という意味で、秋(10月頃)に花が丁字型に開くことから、牧野富太郎によって命名されました。フジバカマ
(キク科)秋の七草のひとつ。淡紅紫色(藤色)の頭状花が密に生じます。ヤマラッキョウ
(ヒガンバナ科)10月頃、多数の紅紫色の花が球状に咲きます。ラッキョウに似ていますが、冬に葉が枯れるところで見分けられます。ミカエリソウ
(シソ科)10月頃、茎の先に細長い花穂を出し、淡紅紫色花を多数咲かせます。群生する花穂が美しく、思わず見返るところから見返草の名が付いたといわれています。ツワブキ(蕾)
(キク科)光沢のある円形の葉が美しく、初冬に黄色の花を咲かせます。サンシュユ(実)
(ミズキ科)秋にグミのような楕円形の赤い実を付けます。熟せば甘酸っぱく食べることもできます。この実を乾燥させたものは生薬になります。キバナコスモス
(キク科)草地ゾーンの入り口付近に咲いています。コスモス
(キク科)当地区では白とピンクのコスモスが咲いています。タイワンホトトギス
(ユリ科)日本のホトトギスとの違いは、茎の上部が枝分かれして花をつけ 、葉腋には花をつけないことです。ツリバナ(実)
(ニシシギ科)熟すると5つに開裂して朱赤色の種子を出します。チャノキ
(ツバキ科)その名の通り、お茶の葉になる木です。晩秋から冬の初めにかけてツバキのような白い花を咲かせます。ノギク
(キク科)自生する菊の総称で、様々な種類があります。ムサシアブミ(実)
(サトイモ科)漢字では「武蔵鐙」=「武蔵の国でつくられた鐙」を意味します。春には、大きな2枚の葉の間から、鐙のように丸まった形の、うす緑色の仏焔苞(ぶつえんほう)が出てきます。花は、この仏焔苞の中にあり、ふつうは見えません。キチジョウソウ
(ユリ科)淡い紅紫色の花が穂状につきます。花は葉より低いところにつくので、なかなか見つけにくいです。ツワブキ
(キク科)光沢のある円形の葉が美しく、初冬に黄色の花を咲かせます。マユミ(実)
(ニシキギ科)紅葉も美しい落葉低木。古くはこれで弓をつくったことから「真弓」と呼ばれるようになったといわれます。現在でも将棋の駒などの材料として利用されます。セリバオウレン
(キンポウゲ科)小葉にセリのような切れ込みがあることから、この名が付けられています。リュウノヒゲ(実)
(ユリ科)ジャノヒゲとも呼ばれ、夏に花を咲かせ、その後、青い実を付けます。シモバシラ
(シソ科)枯れた茎に霜柱(霜華)ができることで知られています。シロヤマブキ(実)
(バラ科)秋にできる果実は直径5~7ミリの楕円形で、4個1組にできます。春に咲く白い花とは対照的に黒く熟します。キンカン(実)
(ミカン科)竹林横の竹柵の前にひっそりと植わっています。熟すにつれつやつやとした黄金色へと変わっていきます。マンリョウ
(サクラソウ科)大きな赤い果実をつけるマンリョウは、果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれています。センリョウ(赤)
(センリョウ科)冬につける美しい果実は正月の縁起物としても重宝されます。よく似たマンリョウ等とは違う仲間の植物です。センリョウ(黄)
(センリョウ科)センリョウは赤い実のものが一般的ですが、黄色の実を付ける品種(黄実千両)もあります。ヤブコウジ
(サクラソウ科)ジュウリョウとも呼ばれ、センリョウ、マンリョウなどと同じく正月の縁起物として用いられています。クリスマスローズ
(キンポウゲ科)クリスマスの頃から花を咲かせ始めます。さまざまな種類があります。クリスマスローズ
(キンポウゲ科)クリスマスの頃から花を咲かせ始めます。さまざまな種類があります。ロウバイ
(ロウバイ科)花の色が蜜蠟に似ていること、また梅と同じ時期に開花することから蠟梅(ロウバイ)と名付けられました。セツブンソウ(蕾)
(キンポウゲ科)ほかの植物に先駆けて、節分の頃に開花することから、この名が付けられています。フクジュソウ
(キンポウゲ科)春に、新葉とともに黄色い花を生じさせます。
ミツマタ(蕾)
(ジンチョウゲ科)秋に蕾をつけ、冬は落葉し、翌春、葉が出る前に開花します。カワヅザクラ
(バラ科)早い時期から咲き始めます。地区内では、野草園ゾーンで見ることができます。ウメ
(バラ科)美しいもの、それらが並んでいることの例えとして「梅と桜」と称するように、桜とともに春を代表する花です。アシビ
(ツツジ科)小さな房状の花を付けますが、馬酔木とも書くことから察せられるように、有毒植物でもあります。サンシュユ
(ミズキ科)朝鮮中部原産で、江戸時代に日本に渡来しました。葉に先立って、黄色の小さな花を付けます。ヒロハノアマナ
(ユリ科)日当りのよい野原や雑木林の中などに生じる球根植物。春に、中央に白い帯のある2枚の葉を出します。ソメイヨシノ
(バラ科)江戸末期、染井村(現在の東京都豊島区)から売り出されたため、この名となりました。キクザキイチゲ
(キンポウゲ科)3~4月頃、キクに似た白色の花を咲かせます。クサボケ
(バラ科)シドミ、ノボケなどとも呼ばれます。ボケに似ているが、丈が低いのが特徴です。カタクリ
ニチリンソウ
クマガイソウ
ヤマシャクヤク
写真提供:髙橋家屋敷林保存会・ランドブレイン(株)