■質問１:現在、創業５年で社員は社長含めて３名です。売上が上がってきたので数か月前より募集を出していますが、全く応募が来ません。何か良い手段はありますか？（不動産関連）

■解答･･･まず言える事は、現在出されている募集内容が求職者に全くアピール出来ていないと思われます。

条件や待遇・ポジション・求める人物像等、詳細を明確にし、内容を組み立て直すと応募数は伸ばせます。

■質問２：友人・後輩２名と起業し３年経ちます。売上が少しずつ伸びて来た最近、みんなとの関係がシックリ

しません。（中古車販売）

■解答･･･起業メンバーのポジションが要因と思われます。

起業当初は皆が横並びで同じ目標に向かうのでほとんど気にしませんが、売上の上昇に伴い、少しづつ手前の現実に目が向きます。

・今後の流れって･･･？　　　・稼ぎはどうなる？　　　・誰がTOPなんだ？

この様な疑問が湧いて来ると皆、疑心暗鬼に陥ります。

しかしこの内容、実は企業に取って『問題』ではなく、大切な『課題』です。

それは企業に取って第２フェーズの入り口に差し掛かっているからです。

ここから社長が必ず先頭に立って『タスクとポジション』を皆と議論し確立させて行く事で更なる飛躍を迎えます。

■質問３：独立・開業して８年になります。従業員との関係が上手く行かず、何人雇用してもすぐに辞めてしまいます。現在、派遣で事務1人います。（会計士）

■解答･･･複数の要因が考えられますが、実際に御会いした際に、先生が御自身の『在り方（ポジション）』を上手く理解出来ていないと思いました。

先生は一生『プレイヤー』で有り、会計士と言う『タレント』でいたいのだと思います。

『タレント』とは芸能人だけを指すものではありません。

基本的に個人事業の士業・医者等の方々や、営業関連でトッププレイヤーの方々に多く存在する考え方です。

一般的に経営者と言うと『プレイヤー』を卒業し、トップマネージャー的な位置付けで組織を運営しますが、『タレント＝プレイヤー』がトップで運営している組織は沢山存在しています。

大事な事は御自身の立ち位置を良く理解して、適した組織を構築する事だと思います。

その組み立てが出来れば必ず上手く進みます。

■質問４：創立10年の会社で、社員は8人です。６年目辺りから売上も安定して現在に至りますが、コロナの影響もあるとは思いますが、来期以降の事で悩んでいます。来期の数字的な事は良いのですが、増員もしたいし、やってみたい事業もあるのですがモヤモヤしています。（保険代理店）

■解答･･･売上が安定して来ているので有れば現在の『ビジネスモデル』が確立されて来ていますね。

そのモヤモヤ、第２フェーズのスタートラインだと思います。

幾つか進めたいプランが見えていると思いますが、大切な事はそれらをキチンと『ビジョン』にして具現化できる仕組みを作る事です。

『ビジョン』とは『夢』では無く『数年先までに●●をする』や『数年後には●●になっている』と言った、なるべく具体的な『プラン』です。

現実的な『ビジョン＝プラン』を組み立て、実行できる『仕組み』作りが見出せれば、そのモヤモヤも解決します。

■質問５：起業して３年の個人経営者です。雇用する場合、社員じゃなきゃダメなのですか？（ＩＴ関連）

■解答･･･結論：ダメではありません。

雇用形態は様々です。

大事なのは

①タスクに見合った雇用形態　

②御社の現在の経営状況に合わせた雇用　

③直接雇用にこだわらない　事だと思います。

ただし、長い目で見て行くと、先々①②は社員起用が望ましいと思います。

それは『帰属意識』や『責任感』『連携・連帯感』と組織との繋がりを強固にし、起業発展の要因になるからです。しかし、③は業界にもよりますが『業務委託』や『外注』的な考えで進める事もあるかと思います。