作/よもやくま
作/よもやくま
花卉栽培が最大産業の小さな村に住まう、魔女と噂される園芸家。
年齢不詳。落ち着いた雰囲気や身なりでごまかされてはいるが、よく見れば10代半ばの顔つき体つきをしている。
日焼けしたような茶色い髪、そこだけくすみのない空色の瞳、荒れた手に土汚れを厭わない肌。髪はいつもうなじの低い位置でひとつに結わえている。質素な衣服
年季の入った革手袋とブーツ、つば広の麦わらをかぶっていることが多い。家は古いが、村の大人が言うには「じいさんたちが建て替えを手伝った」
村人たちに請われて苗を分けたり育て方を教えたりして生活している。
村人は彼女を不老不死の魔女だと思っているが、それをくちにするのはタブーとされており、庭師、もしくはミントさん、ローズ、いちごちゃんなど世話になりたい植物の名で呼んでいる。
役場と農協には見て見ぬふりをされていて、診療所や駐在所に派遣されてくる医師や県警職員など余所者とは会わないし、村人も会わせないようにしている。
その正体はある植物の花を咲かせるまで時間が進まない呪いを受けた少女。ある植物がなにかも分からず、あらゆる草木に花を咲かせて呪いが解ける鍵を探している。