名前:栗原 亘(KURIHARA, Wataru)
所属:東洋大学 社会学部 社会学科(准教授)
専門:社会学(理論社会学、科学技術社会学、環境社会学)
研究キーワード:non-anthropocentric approach, cross-species comparative sociology, 社会の進化, 多種の共生, モノの社会学
連絡先:kurihara.wat[at]gmail.com ※[at]を@に書き換えてください。
【目下の関心】
現在の関心は、社会学を、「人間の社会」だけではなく、その他の「多様な生命あるいは非生命が織り成す社会」をも射程に収めたものへと拡張することで、まさにその名の通り「社会そのもの」を対象とする科学へと展開させることにあります。言い換えれば、「社会とは何か」を、人間以外の「社会」も考慮にいれながら、あらためて問い直そうとしています。そしてさらに、以上の作業を通し、人間を含む多様な存在の共生・共存はいかにして可能かという問いに対し、生物学などの他分野の知との連携のもとで貢献可能な社会学のあり方を提示することも目指しています(くわしくはResearch Project① を参照)。
また、主に大学での教育を念頭に、モノが有するエージェンシーを踏まえた社会学(モノの社会学)を体系化する作業にも取り組んでいます。ハンマーからデジタル技術・AIに至る多様なテクノロジーや、動植物との関係を踏まえることで、わたしたちが生きている世界の見方・作り方がどのように変わるのか、さらには、そもそも「わたしたち」はどのように組み直されうるのかを考えるための枠組みをわかりやすく整理することを目指しています(くわしくはResearch Project② を参照)。
その他、アクターネットワーク理論(ANT)やその周辺の議論を踏まえた、プラスチックをはじめとする「日常的なモノ」に着目したポリティカル・エコロジーの研究も継続的におこなっています(くわしくはResearch Project③ を参照)。
※その他の経歴、業績に関する詳細な情報に関してはresearchmapで公開中。