居住組は、滋賀県草津市西矢倉に鎮座する「矢倉若宮八幡宮」を代々にわたって維持・管理し、その祭礼を継承してきた伝統ある組織です。
私たちの歩みは、江戸時代初期の元和・慶長年間まで遡ります。慶長19年(1614年)、膳所藩による草津宿の拡張計画に伴い、矢倉村の住民の多くが街道沿い(現在の国道1号線付近)へと移住しました。しかし、村の氏神である矢倉若宮八幡宮は「故地(元の場所)」に残り、移住した人々はその後も変わることなく、この聖域を守り続けることを誓いました。
この、「場所は離れても、心の拠り所である神社を守り続ける人々」の集まりこそが、今日の「居住組」の起源です。
居住組は、単なる施設の管理に留まらず、地域の文化と歴史を次世代へ手渡すための活動を行っています
社殿・境内の維持管理・・・四季折々の清掃活動や、石碑・歴史的遺産の保全を行い、神社の厳かな環境を維持しています
祭礼の奉納と運営・・・隔年5月に行われる例祭において、神事の設営や運営を担っています
伝統芸能「サンヤレ踊り」の継承・・・ユネスコ無形文化遺産に登録された「矢倉のサンヤレ踊り」を伝承し、祭事の際に奉納を行います。
かつて矢倉の先人たちが、街道の発展という時代の波の中でも氏神への信仰を絶やさなかったように、私たち居住組もまた、この美しい境内と伝統行事を100年後の未来へと繋いでいくことを使命としています。