【能登半島支援 第3次派遣】
4月2日から4月5日にかけて実施した第3次派遣についてご報告します。学生7名と、課外・ボランティア活動支援センターの教員1名が参加しました。
4月3日(水)
七尾市と穴水町に分かれて活動を行いました。
七尾市には学生4名が訪れ、七尾市中島町に拠点を置く「被災地NGO恊働センター」の指示のもと活動を行いました。午前中は中島地区の安泉寺にて、敷地内の倒壊した蔵から収容物を運び出す作業を行いました。午後からは二手に分かれ、3名は和倉温泉近くの民家にて崩れたブロック塀や落下した瓦などの回収作業を行いました。また、1名は恊働センターのスタッフとともに、回収した段ボールとオルガンを、それぞれリサイクル工場と集積所へ運びました。
穴水町には、教員1名と学生3名が訪れ、仮設住宅に住む方々に向けた足湯とお茶っこを行ないました。NPO法人レスキューストックヤードの方々とともに、午前中は穴水町応急仮設住宅第一仮設の集会所にて実施し、約10名の方にお越しいただきました。午後は穴水町応急仮設住宅第三仮設へ移動し、約15名の方にお越しいただきました。希望された方には足湯を行い、お茶っこでは、来てくださった住民の方と一緒にお菓子などを食べながらお話ししました。
4月4日(木)
珠洲市と輪島市に分かれて活動しました。
珠洲市では、地震によって被災された「海浜あみだ湯」の片付け作業をお手伝いしました。海浜あみだ湯は、震災後も住民の方やボランティアの為に入浴場として営業していましたが、改修工事のために一時休業していました。今回の活動では、4月7日に行われる2階の改修工事に向けて、2階にある物を1階へ運び出す作業を行いました。
輪島市では、4月7日に深見町主催で行われたお花見会の準備のために、会場となる旧深見小学校の片づけや設営を行いました。このイベントの中心となっている「NPO法人紡ぎ組」の指示の下、1階の受付や廊下の清掃、横断幕の設置、校庭に設置されたインスタントハウスの整備や、お花見の為のテントの設営などを行いました。お花見当日は、深見町の住民さんが、集団避難した金沢市から参加されたほか、他の地域からもたくさんの方が参加され、にぎわいを見せたようです。
参加した学生からは、次のような感想が聞かれました。
「自分の目で現場を見ることの重要性を感じることができた。ニュースだけを見ているとどうしても見えてこない被害状況や、一人ひとりの気持ち的な部分を、確かめることができたため、とても貴重な時間だった。内灘や輪島の被害状況を見ると、突如として崩壊した家や道路が出てきたので、もともとそこにも日常があったのだということをものすごく感じられた。今回の活動を通して、これからの自分たちにできることを見つめ直すきっかけにすることができたと思う」
「ボランティアらしいボランティアができてよかった。私がやりたいと思っていたボランティアは住民さんの生活に直接役立つことだったので今回はそれができてうれしかった。最近は能登に関するニュースを見なくなり、能登がどのような状況なのか分からなかったが、思ったよりもひどかった。自然災害に遭った町を直接見るのは初めてだったので、ショックだった。私は元の状況を知らないので、ショック程度だが変わり果てた街を見るのはとてもつらいだろうなと思った。断水地域がまだあることに驚いた。水は人に一番必要なものなのに未だに整備されていないのは衝撃的だった。水が完全に使えない状況を初めて経験し、コンタクトレンズが使えない、顔が洗えない等、実際に経験してから気づく不便さがあった。東日本大震災の時は子供でボランティアに行きたいと思っても行けなかったし、どうやって参加するのも分からなかった。団体側から声をかけてもらい、大学生になって自然災害に遭った地域を支援することができてうれしかった。今後もこのような活動を積極的に行っていきたい」