今回お話を伺ったのは、経済学部3年の種市希美さんです。
種市さんは「東北大学SCRUM」と「海辺のたからもの」という2つの団体に所属しており、それ以外でもさまざまなボランティア活動を行っています。
今まで行ってきたボランティアやその魅力などについてお聞きしました!
ーはじめに、これまでどのようなボランティア活動をしてきましたか?
1年生の時はRerootsというボランティア団体に所属していました。
Rerootsはもともと震災があった後の荒井の地域おこしをする活動から始まり、農業を中心に活動をやっていました。私が所属していたときは、住民さんを巻き込んで、仙台の人を連れて一緒に活動しようみたいなイベントを何個かやったり、さつまいもを掘ったりとかしていました。
その後、1年生の2月からSCRUMに入って、そこのボランティア部として活動しています。
ボランティア部というのは、みんなが好きなボランティアに出会うというのを目的にしていて、いろんなボランティアに参加しています。その中の活動の一つとして、私個人で関わっていた山元町という地域にボランティア部のメンバーを呼んで参加しました。現在は他の団体のイベントに参加するだけではなく、ボランティア部自身でイベントを企画してみようということで活動しています。
その他には海辺のたからものという環境保全の活動をしている団体にも入っており、ビーチクリーンをやって、そこで拾ったゴミを使ってアクセサリーを作ろうという活動をしています。
あとは、SCRUMではボランティアをやりたい人とボランティア団体をつなぐという活動もしており、それにも関わっています。井戸端会議という、ボランティア団体が意見交換や情報共有を行う場が月に一度あるのですが、私はその取りまとめ役をしています。また、そこでの活動が楽しいなと感じたので別のボランティア団体のようなものを立ち上げて、東北福祉大学や東北工業大学の人とイベントをやってみたりしています。
ー山元町でのボランティアは具体的にどのようなことをしましたか?
さつまいも農家さんと協力して、小さい子どもたちに芋掘りを体験する活動のお手伝いをしました。
また、「はじまるしぇ」というイベントの学生ブースの企画をしました。この前はイルミネーションイベントの飾りつけの手伝いをしました。
他にも夏祭りのお手伝いもしましたし、結構イベント系が多いです。
ーそうしたイベントにはどの年齢層の人、どういった人が集まるのですか?
イベントには子どもが多いです。山元町自体は少し過疎化がすすんでいる地域ですが、子どもが積極的に参加してくれています。
ーボランティアをはじめたきっかけを教えてください。
最初に所属していたRerootsは、SNSのDMで誘われて参加しました。
SCRUMは同じ学部の友人を誘って一緒に行きました。高校時代は部活動に集中していたので、何か別のことをやりたかったという思いはありました。あとは友達がボランティアをしていたり、SCRUMが行なっている「ボランティアのボランティア」にも興味があったりしたのも行ってみようと思った理由の一つです。
ーボランティア活動の魅力や良さ、楽しいところを教えてください。
ボランティア活動の良さは、いろんな人とつながれるところですね。
いろんな人とつながって、それがまた別の活動につながっていくという、そういう良さがあります。
また、荒浜でやっていたイベントで他の団体の人とつながって、一緒にこれやろうあれやろうというふうにつながっています。分からないところでつながるのが面白いです。思いもしないつながりがあります。
大学の中だけだったら無い出会い、バイトだけだったら無い出会い、つながりがあって、さらにいろんなつながりに繋がっていくところは魅力の一つだと思います。
芋煮イベントのお手伝い(右が種市さん)
ーボランティア活動はどのくらいの頻度で行なっていますか?
土日は全部活動しています。加えて平日の何日かも活動しています。
ー活動にかかる費用はどのくらいですか?
結構費用がかかっていると思います。所属団体の活動では交通費は支給されますが、私は個人の活動が多いので交通費は自分で負担しています。石巻に行くだけで往復3000円はかかります。
でも、自己負担で交通費をかけてでもそこに行きたい魅力があります。公共交通機関で行けるところがほとんどです。山元町も電車で行きます。
ボランティアしたい人とボランティア団体をつなげるという活動だと移動しなくてもできます。そのようなお金がかからないものも何個かあります。
ー何かボランティア以外にやっていることはありますか?
ソフトテニスサークルに入っています。月一くらいの頻度です。楽しみながら活動しています。
ーアルバイトはしていますか?
アルバイトは最近居酒屋のアルバイトを始めました。週3くらいです。
あとはラーメン屋のアルバイトを週に何回かと家庭教師を週2回しています。
アクセサリー作りワークショップ(右が種市さん)
ー最後に、活動を通して学んだこと、印象に残ったことなど、気づいたことを教えてください。
一般的に言うボランティアって震災復興やがれき撤去とか災害支援が多いかもしれないけど、そのようなボランティアではない活動を通して、みんながボランティアをやるきっかけを作れれば良いなと思っています。
きついとか大変だという活動だけではなく、やはり楽しく人とお話したりとか交流したりする中で、自分も楽しむし相手も楽しんでもらえるということもあります。
ーインタビューにご協力いただきありがとうございました!