今回お話を伺ったのは、理学部3年の荒本直樹さんです。
荒本さんは福島県で活動している福興youthという団体に所属しています。
普段どのような活動をしているのかやそれ以外の学生生活についてもお話をお聞きしました!
ーはじめに、普段どのようなボランティア活動をしていますか?
主には福島県浜通り地域の公営住宅でコミュニティ形成支援の活動を行っています。
具体的には、住民さんと現地の方と一緒に絵を描いたり工作をしたりしています。またモルックやミニゲームを一緒にしたりすることもあります。
話をしながら不安や悩みを聞いたり住民さん同士の交流を促したりするのが主な活動です。
ー福興youthに入ったきっかけはありますか?
高校のときに学校のプログラムで、福島研修っていう福島で1週間弱ぐらいボランティアする機会があって、そこでもっと知らないといけないな、何かしたいなっていう結構漠然とした思いを持っていました。
そこから大学に入って、部活動と両立できそうな日程で、かつ福島で活動しているボランティア団体があったから入りました。
ーその時から福興youthは知っていましたか?
福興youthを知ったのは大学に入ってからです。
課外・ボランティア活動支援センターが発行しているジャーナルや団体のSNSを見て知りました。
あとボランティアフェアにも参加して、実際に話を色々聞けたのも大きかった気がします。
ー福興youthでの活動はどのようなところに魅力がありますか?
現地の方にすごく元気をもらえるところが魅力だなと個人的には感じています。
活動先で会う方は被災したことや復興に向けてすごく前向きな方が多くて、自分がボランティアしに行ったはずなのに、逆にそういう活力だったりとかもらったり、頑張ってねとか、そういった日常生活のいろんな面で応援とかしてもらえて、そこはすごくすごく魅力に感じています。
ーなるほど。他のボランティア団体の人との交流もあったりしますか?
それはすごくあって、色々な人と知り合いになれました。
本当にボランティアって幅広いなって思って、震災復興だけじゃなくて、子ども支援とかフードロスとか、そういった存在が近くに感じられるのはすごくすごくいいなって思います。
活動をしていて刺激を受けることは多いです。
ー学生間での交流もあるし住民さんとの交流もあるし、そこに関わっている大人との交流もあるし、色々な人と関われて交流できるのは確かにあるかもしれないですね。
ー福興youthはどのくらいの頻度で活動していますか?
実際のボランティアの活動頻度は、大体月に2回から3回です。
福興youthは福島県の中でも海沿いの、浜通りという地域で活動しています。特に双葉郡のいろいろな地域で活動することが多く、車で行くと2、3時間かかります。なので基本的に活動は土日に行なっていて、朝7時とか8時に出発して、夜の7時くらいに帰ってくることが多いです。
春休みや夏休みは平日に活動があったりもします。
実際に現地に行く活動以外には、週に1回ミーティングがあります。
ー活動にかかる費用やお金はどのくらいですか?
今年度は活動ごとに1人1500円出していて、その活動に係るレンタカー代であったりとかに使っています。
とみおかワインドメーヌの作業会(右が荒本さん)
ー何かボランティア以外にやっていることはありますか?
福興youth以外に運動部にも所属しています。中学から同じ競技を続けているんですけど、それを大学でも続けています。
ー運動部とボランティアサークルの両立はできていますか?
そうですね、活動がなるべく被らないようにはしていて、両立できていると思います。
ー両立するにあたって特に工夫していることはありますか?
どちらも好きなことなので、負担にならないようにはしています。
負担に感じたら活動のバランスを調整しつつ、とにかく楽しむことを基準にしてどちらも活動しています。
富岡町の福祉祭りのお手伝い(右が荒本さん)
ー最後に、活動をしていて何か学んだことだったり気がついたことだったりはありますか?
そうですね、実際に現地に行って、五感でこう感じるというか、例えば津波が以前来た地域とかを実際に見たりとか、あとは当時の様子を住民の方に聞くとかして、実際に足を運んでみないと、学べないことっていうのはすごく多いなっていうふうに思いました。
ー荒本さんは今理学部で学ばれていると思うんですけど、活動の中で大学で学んでいることと結びついたことはありますか?
正直僕は学業とはあんまり結びつかないんですけど、ちょっとした何か放射線もこういう特徴があるよとかそういった話だったりとか、自分の勉強ではないんですけどニュース見ててこれ勉強したなとか、日常生活においては結構勉強したことが生きてるなっていうのをすごく感じるところが多いです。
ー確かにそうですね。そういう日常的なところでも、直接話を聞いたり自分で勉強したりしたからこそ気づける視点はあるかもしれないですね。
ーインタビューにご協力いただきありがとうございました!