グラウンドアンカー(以下,アンカー)は自然斜面や切土,構造物等の安定化を図る目的で使用されています。アンカーは施工後から緊張力として常に応力が作用しており,現状の自然斜面等の安定化を評価するためには,この残存緊張力を把握する必要があります。これまでアンカーの残存緊張力はリフトオフ試験や荷重計で確認されてきましたが,多数のアンカーを対象として定期的に測定していくことは安全面,費用面から課題は大きいのが現状です。そこで,最近開発された安全かつ作業性に優れた振動式測定手法(VIBRES )の測定品質を確保し,市場普及の促進を通して社会に貢献することを目的とし、活動を行っています。
VIBRES 測定における多種多様 な現場条件を想定し、測定や解析時の問題点と解決策の共有や作業手順の標準化を行い、アンカー施工を伴う自然斜面や土工構造物等の維持管理が適切に実施されるようにする。
アンカーの健全性を調査する積算資料は各協会から発行されているがジャッキ式によるリフトオフ試験 や荷重計によるモニタリングのものしか見当たらない。VIBRES は鋼線本数ごとに測定するなど独自の条件を考慮する必要がある。よって,アンカー残存緊張力の振動式による測定について標準歩掛を整備する。
VIBRES の活用による有効性について広くPRするため、測定事例や問題点の解決方法などについて講習会を企画、開催する。
総会、運営連絡会議の開催
会員の入退会窓口
各種手続き、案内など