Vacuum Tube ・World

左のアンプは川西機械製作所が製造していた「C-202A」と言う7.5V規格の真空管を使用したシングルアンプです。真空管は昭和17年頃の物ですので製造してから80年程度は経っています。海軍で送信用真空管として使用されていたようです。

大きな画像の中央の真空管アンプは「C-202A」と互換性のあるアメリカGE製の「10」と言う真空管を挿入している画像です。

フィラメントはトリタンフィラメントと言って「電球」のように輝く光を出すフィラメントです。

真空管そのものはかなり熱くなりますので、子供さんの居る方は要注意。簡単に火傷します。


私は真空管アンプの製作は出来ません。何せ回路図の見方も分からないのですから。ただ、真空管アンプはかなりの数を聴きました。

真空管の種類は多種あり殆どの真空管(出力管)を聴きました。出力管で有名な直熱三極管の300A/Bや2A3などからマニアックな50、10など、欧州管はPX25やF2aなど。

出力管で出せるパワーは決まっていてトランジスタみたいな100Wなどと言うパワーは出せませんが、8畳間程度であれば0.5W程度でも十分な音量になります。

好きな真空管は所謂「ミニワッター」と呼ばれている真空管で71、45、10などです。特に古典管と呼ばれている「バルーン型(日本ではナス管)」が好きです。

このようなバルーン型の真空管は80年から100年程度経過している物が大半で言わば「人間の寿命より長い」のです。