Vacuum Tube3

真空管アンプで音楽を聴くためにはその他の機器も必要となります。

まずは、スピーカーですが真空管のパワー(出力)はトランジスタと比べて低いのでスピーカーの能率は出来れば90dB以上の物が良いです。

現在、市販されているスピーカーは能率の低い物が大半ですので購入する場合は仕様を良く確認して能率の高い物を選びましょう。87dB程度でも大丈夫です。

有名なアルテック(劇場で使用されていたSP)やオールドのJBLなどは100dB程度が当たり前でした。真空管アンプの時代ですので当然と言えば当然ですが。

私のスピーカーはサンスイ/JBLのmonitor2120にJBLのツイーター2405を追加してネットワーク3105に繋いで聴いています。2120の能率99dB、2405は105dBあります。

能率100dB前後であれば出力が0.5W程度でも8畳間程度であれば大音量で聴けます。

オーディオは入り口(アンプ)と出口(スピーカー)が一番大事です。これが片方良くても良い音にはなりませんので入口と出口は良い物を選びましょう。

余談になりますが私はアンプもそうですがスピーカーもかなりの数を熟しています。アルテックの604-8G、タンノイはエジンバラ、バークレー、イートン、スターリング、JBLは L-101、変わり処でグットマンズのAXIOM80、今所有しているmonitor2120の兄貴のmonitor2130と弟のmonitor2115、サンスイで有名になったLE8T/JBL。下はダイヤトーンのP-610(このシリーズは全て聴きました。)やフォステクスの8㎝、10㎝など様々です。P-610は現在でも愛好家の方が沢山います。所謂、ロクハン(6インチ半)ですがロクハンと言えば私が聴いて最高だったのが「ロイーネRA160」です。この音は艶が有り最高でした。

8畳間クラスの部屋で音楽を聴く分には大口径(38㎝/15インチ)のスピーカーは正直「邪魔」になります。大口径のスピーカーはある程度大きく音を鳴らさないと本領を発揮出来ないからです。8畳間クラスで聴くには最大でも25㎝/10インチ、一番適しているのは20㎝/8インチ口径のスピーカーが合っています。出来ればフルレンジか同軸スピーカーが良いです。

人間の音の聴こえる範囲は20Hz~20kHzと言われていますが私の場合(皆さんも同じだと思いますが)は15kHzが限界です。ですのでフルレンジでも10kHz程度しか伸びないものも多数あります。再生周波数帯域が20~15kHz程度であれば低域も高域も十分にカバー出来ていると思います。聴こえない帯域まで低域や高域を伸ばしても要は聴こえないのですから。(ただ、これには「違う」と言う方も居られます。聴こえない帯域があるから音がより鮮明になるなど..)


上記はメーカー製のエンクロージャーに入った物が殆どですが、下記は自作したスピーカーです。今まで、50台程度は製作しています。

オーディオニルバーナの15インチ

ロイーネ音響のRA160

オンキョウの12㎝フルレンジFR-12A

JBL ランサーL101

背面SP サンスイ モニター2130