バーチャル九条の会とは
バーチャル九条の会は、2004年の「九条の会」アピールの精神に学び、バーチャル文化に関わる有志が独自に呼びかけるネットワークです。
一致点は、憲法九条を守り、平和を守ることにあります。
既存の九条の会や、憲法九条・平和を守るために取り組んでこられた諸団体の活動に敬意を払いながら、バーチャル空間で活動する私たち自身の言葉で、平和と憲法九条を守るためのつながりを築いていきたいと考えております。
私たちがやろうとしていること
九条を守りたいという同じ思いを持った人のネットワークをつくる
VTuber・配信者が平和への意思を表明できる場をつくる
配信やSNSで平和への意思を表明できる素材を配布する
平和メッセージ入りグッズをつくる
九条や平和について学べる資料を紹介する
歌、朗読、雑談、動画、配信などの企画を行う
参加者の活動を記録・共有する
無理のない範囲で、署名や集会などの情報を紹介する
日本国憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
八十年前に制定された日本国憲法は、日本が行った侵略戦争と、アジア諸国の甚大な犠牲の記憶の上に成り立ちました。戦争の放棄と戦力の不保持を定めた憲法九条は、戦争の惨禍を二度と繰り返さないという世界の願いと、日本国民の決意を表したものでした。
そして今、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、きわめて具体的に進んでいます。すでに集団的自衛権行使は容認され、武器輸出は全面解禁、防衛費は大幅に引き上げられ、非核三原則までもが「見直し」されようとしています。日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国のあり方は大きく転換され、軍事優先の国家へ向かう道を最後のところで九条が押しとどめています。
二〇二二年以降、世界は再び戦乱の時代に逆戻りしつつあります。その動きのどれもが、武力によって平和をつくることの困難さを示しています。あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりとしてきています。
バーチャルYouTuberやメタバースの住人である私たちは、戦争と共存することはできません。
戦争は人と人とのつながりを断ち切ります。それは、戦争がインターネットを切断し、配信し、ログインするための物理的な場所を破壊する、ということだけではありません。
これまでバーチャル空間でのコミュニケーションは、国境を越え、言語の壁を越え、空間を越え、ときに身体条件の制約を越えて、人と人との新しい関係のあり方を形作ってきました。そこには、現実の社会がまだ十分に実現できていない、出会いと対話の可能性があります。
もちろん、バーチャル空間もまた、差別、排外主義、陰謀論、そして戦争のためのプロパガンダと無縁ではありません。だからこそ私たちは、バーチャル空間が戦争やそのための宣伝に利用されることを拒みます。バーチャル文化が持つ、国境や身体条件を越えて人が出会える平和の可能性を、戦争に明け渡すことはできません。
バーチャル文化を愛する私たちは今、「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」という言葉を思い起こします。私たちは、バーチャル空間に生まれた出会いと対話の可能性を、平和のための砦に育てていきたいと思います。
私たちは、この状況のなかで二十年以上前の呼びかけを思い出しました。二〇〇四年に発表された「九条の会」アピールです。その訴えの中心は、あらゆる人が日本国憲法を守るというただ一点で手をつなぎ、憲法「改正」の企てを阻むため、一人ひとりができる努力をするということにあります。
本会は、「九条の会」アピールの精神に学び、バーチャル文化に関わる有志が独自に呼びかけるものです。既存の九条の会の取り組みに敬意を払いながら、バーチャル空間で活動する私たち自身の言葉で、平和と憲法九条を守るためのつながりを築こうとするものです。
政治的立場の違いは問いません。思想も、信条も、宗教も問いません。ただ一つ。日本国憲法、とりわけ九条を守りたい。その一点で手をつなぎたいと思います。
戦争ではなく配信を。
憎しみではなく対話を。
分断ではなく接続を。
バーチャル文化を愛するすべての人に、本会への参加を呼びかけます。
ログインできる明日を守るために。
私たちは、ここに集います。
二〇二六年八月十五日
バーチャル九条の会呼びかけ人
乙花風歌(占い師系魔法少女)
烏丸百九(差別反対Vtuber)
黄金ほなみ(記録係)
百目鬼玲緒(普通じゃない市民VTuber)
何処苑ヰツセ(クィアフェミニストVtuber )
マルクスひまわり(マルクス主義者)
蜜目ラル(三つ目のアンドロイド)
蘭茶みすみ(マイノリティメタバースアイドル)