福島復興支援活動

被災地に寄り添った継続的な支援

LANは10年以上に渡り、福島県相馬市での支援活動を行ってきました。

復興支援の形は様々です。例えば震災初期は瓦礫の撤去作業や家具の片づけがメインでした。少し時間が立つと被災者の心を癒すための傾聴活動や健康をサポートする活動が中心になります。そして、笑顔や喜びを届ける活動。それが今も続いている「祭り」の開催です。

これから先も、福島との関わり方は形を変えていくことでしょう。今、私たち学生にできることは何か、これからすべきことは何か。福島でのボランティア活動を通して復興支援の在り方を考えます。

福島県相馬市での10年の活動

ここではLANが福島で活動を始めた2011年から2021年までの福島県相馬市での10年間の取り組みを紹介します。

LAN発足までのストーリーについては「About」のページで詳しく紹介しています。是非そちらもあわせてご覧ください。

1.NPO法人「野馬土」の三浦さんらとの出会い

 LANは発足後、東北の被災地でボランティアとして自分たちを継続的に受け入れてくれるところを探していました。そこで、LAN発足後から2021年3月までLANの顧問役を務めて頂いた兵庫県立大学防災教育センターの森永速男教授が、同センターの浦川准教授から、福島県相馬市にかねてからの仕事仲間がいるとの情報を得て、福島県相馬市を訪問します。そして訪問先で、NPO法人「野馬土」の理事長・三浦浩広志さんを紹介していただきました。LANはここから長く「野馬土」の皆さんと活動を共にすることになります。

2.はじめての活動はカフェ建設

 LANが活動を始めようとしていたちょうどその頃、NPO法人「野馬土」は農産物直売所とコミュニティカフェの建設を始めようとしていました。カフェ建設はLANが訪問する日程に合わせて作業を進めることになりました。

 東京のNPO法人「有形デザイン」のプロ集団や地域の皆さんとの協働で建設が進められ、2012年8月、11月、12月、2013年3月の4回の訪問を経てコミュニティカフェが完成しました。現在は交流イベントや親子食育体験の場として使われています。

現在は、改修工事でこんな見た目に。

3.農業支援

 当初から行っていたのが農業支援です。春先にジャガイモの種芋を植え付け、夏の訪問の際に収穫して兵庫県へ持ち帰り、大学祭で福島のお米や自分たちが収穫したジャガイモを使った屋台料理を販売するというのが一連の流れでした。

こういった活動は「福島で農業ができるようになった」というアピールになり、福島の原発事故による農業への風評被害を少しでも払拭することにつながると信じています。

耕して~
種芋植えつけて~
収穫!
大学祭で作って販売した「しんごろう」

4.春祭りと夏祭り

 被災地と被災者に対する支援ができていないと感じた学生が「自分たちの企画と運営で被災地を励ますイベントを!」と考え、始めたのが今にも続く「祭り」の開催です。2015年8月から毎年春と夏の年二回開催してきました。毎回100人以上の親子が参加し、これを楽しみにしてくれる方々にも支えられ、被災直後に支援に関われなかったLANのメンバーも「自分も支援に関われている」との認識を持てるようになりました。

福島での活動は以上になります。

この福島での活動は、NPO法人「野馬土」の皆さんをはじめ、防災教育研究センターの教授、現地との往復の際にバスの手配で支援を頂いたひょうごボランタリープラザの方々など、皆様のご支援のもと、続けてくることができました。改めてご支援とご協力に感謝申し上げます。

これからも福島との関わりは続きます。今後とも温かく見守って頂ければ幸いです。