予選はブロックごとのリーグ戦で行います。勝ち3点、引分1点、負け0点で計算し、各ブロックの上位者が決勝トーナメントへ進みます。
試合場の大きさは12 m四方です。
武具は2つまで使用できます。保護材のついた武具は太いので角帯に固定できないと思います。伸縮するベルト(Amazonさんなどで「伸縮 ベルト」と検索するとたくさん出てきます)などを使用してください。
武具は短刀、脇差、刀、短杖、槍を想定したものを使用してください。
武具の打突部は、衝撃緩衝加工を必須とします。衝撃緩衝加工されていない部分による攻撃は有効となりません。また、意図的に衝撃吸収加工されていない部分の攻撃を行った場合、反則となります。
選手は番号が入った札をつけます。呼び出し等は番号で行われます。
選手は試合場下手の椅子に座って待機し、あらかじめ赤または白のタスキを着けておきます。また、防具(フェイスガードと篭手は必須)と武具の安全性確認と指導を受けてください。
番号を呼ばれたら礼をして入場します。
互いに4 m離れて立ち、号令にあわせて 正面に礼。
お互いに向かい合い、号令にあわせて礼。簡易刀礼は行いません。
構えの号令がかかったらその場で構えてください(指定の構えはありません)。
はじめの号令がかかったら試合を開始します。試合時間は小学生以下が1分30秒、中高生および一般は3分です。決勝トーナメントで3分間で勝敗がつかない場合、勝敗がつくまで試合時間が延長されます。
勝敗判定
有効打突部位が、選手の攻撃意思によって、確実かつ十分にに斬撃または刺突され、相打ちとみなされない場合、勝ちとなります。
浅い、あるいは斬撃の意思がなく触れただけの場合は無効です。
原則として保護材がついた刃部以外の攻撃は有効斬撃とみなされません。
投げた刀が切っ先から相手に当たった場合、その強弱を問わず有効斬撃とみなします。
その他、審判の審議によって勝敗を決定する場合がある。
時間内に勝敗が付かない場合、引き分けとする。
反則、禁止事項等
反則2回で負けとなります。しかしその深刻度によっては審判審議の上、1回で負けを決定する場合があります。
試合場外に足が出た場合、反則となります。
相手の武具を奪う行為は反則ではありませんが、その際に有効打突部位(刃部など)に触れた場合は負けとなります。
目、金的への攻撃は反則です。また、関節部位に重大な損傷を引き起こしかねない攻撃も反則とします。
極め、投げ、打撃は勝敗の要素として判定されません。それらの行為が過度であり、かつ勝負に必要ないとみなされた場合、反則となります。
負けを認めた選手に故意に追い打ちをかける行為は重大危険行為として負けとします。
主審1名、副審2名の旗審制で勝敗判定します。
選手は構えをとき、片手を上げて負けを認めることができます。その状態にある者を故意に攻撃した場合、重大危険行為とみなし、攻撃した選手を負けとします。
選手は稽古着に準じた服装、あるいは動きやすい服装で参加してください。
以下の防具の着用を必須とします。
顔面、耳を含め、前頭部を保護するヘッドガード
籠手
大会は、あらゆる防具を推奨します。防具を攻撃に使用してはいけません。攻撃に使用する可能性がある防具の着用は禁止します。
武具の基本構造に重量があると危険ですので、原則として水道管用塩ビパイプとします。
有効打突部位はすべて衝撃吸収加工を行ってください。衝撃保護材はセリアのプールスティックあるいは大会が指定する規格以上のものとします。
短剣、脇差、刀では、刃部に保護材をつけ、峰にあたる部位にビニールテープ等を貼ってください。
槍では、穂先および石突に保護材をつけてください。峰に当たる部位にビニールテープを貼ってください。
短杖では、全体を保護材で覆うことになります。
突きに使用する先端部位は、先端にキャップやゴムボールをつけてください。刀に類したもので柄頭を使う場合は柄頭も同様に加工してください。
厚手のタイツ(片足分)で刃部を包むと剛性、耐久性が上がります。お試しください。
武具の長さ等については特に定めません。
試合前の安全性チェックで不合格とみなされた武具は試合に使用できません。
試合には、2つの武具を使用することができます。保護剤のついた武具は角帯にはいりませんので、伸縮するベルトを使用すると便利です。amazonさんなどで「伸縮 ベルト」と検索するとたくさん出てきます。
参加者あるいは所属団体が作成し、お持ちください。大会実行委員会からの貸出はございません。
特許規格(特許第5685787号)に準拠して作成してください。作成に際しては特許使用料が発生します。料金は所属会派を経由して、財団法人無外流本部道場の支払い缶へお支払いください。
作成法
内径16mmの塩ビ管をプールスティック(Seriaで110 cmのものを購入可能)に差し込み、先端には突きの衝撃を和らげるキャップ(ソフトボールを使用すると良い)をつける。
柄頭にキャップをつける。椅子の足ゴム(21 mm)も利用できる。なお、柄頭を有効打突部位にしたい場合は刃部同様にボールと保護材を付けること。
刃部が抜けないようにビニールテープで固定する。ソフトボールもビニールテープで固定する。その後、全体または先端を布の袋でくるんでもよい。
峰に相当する場所に視認しやすい線を入れる(テープを貼るなど)。
刀の長さに関する基準は特に設けません。以下に参考写真を添付しましたので参考にしてください。
以下のリンクからご覧ください。PDFファイルが開きます。
Q 剣術の部で、一般とビギナーの定義をご教授いただけないでしょうか?また、なんでもありの剣術なのに、あえてクラスを分けた理由を合わせてご教授いただけないでしょうか。
A お問い合わせありがとうございます。一般と一般ビギナーは、ご本人の届け出により自由に選んでいただけます。ただ、以前の大会で決勝トーナメントに進出した方はビギナーと言いがたいので一般で参加いただきます。両者の違いは、賞金です。賞金は一般部門しか出ません。宗家賞も対象になりません。ビギナーは表彰のみということです。ビギナー部門は、一般部門の入口とお考えください。いきなりマスタークラスに挑むのは怖い、試してみたいという方のために作られました。ビギナーの入賞者または、決勝トーナメント出場者は、次回大会から一般部門に出ていただくことになります。皆がガチでやりたいわけではなく、楽しみたい、技を試してみたいというニーズがあること、そしてメンタルおよび技量がありすぎると怪我人が出ることを考え、今大会で試験的に採用したものです。よろしくお願い申し上げます。
Q 槍の持ち込みについてです。長いので当日電車で運ぶのに限界があります。そのため、前もって車で運び込みたいのですが可能ですか?
A あらかじめ実行委員会にご連絡いただき、持ち込みの日程調整をすれば可能です。ご連絡ください。なお、組み立てた槍は実行本部でお預かりできます。
無名剣士剣術大会実行委員会までメールでお願いします。