私たち日本人は、古来、海から大きな恩恵にあずかって生きてきました。日本人のみならず、人類は、大地とともに海によって生かされてきた、ともいえるかもしれません。ふだん意識されていなくても、またはっきりと眼に見えなくても、私たちのいのちを実際に支えているものこそが、海ではないでしょうか。
そうした人と海とのつながりを考えるために必要なことは、具体的な体験プログラムを踏まえつつ、理科や社会などの各教科をつうじて自然科学的知見・社会科学的知見を身につけ、さらに海に関する文学・思想に親しむことで、人と海とのつながりという見えないものを見る構想力を養うことです。
そのためには、体系的な知識技能型ではなく、「素朴な問い」に対する探求型の実践と、単一の教科ではなく既存の諸教科を横断する知の教育=『学際知教育』が必要です。海洋教育の最終目的は、命の源泉である海について、自ら考え実践し学びを深めることで、<海とともに生きる>という私たちの本来的な生き方に気づき、<よりよく生きる>ことを伝えていくことです。 【東京大学海洋アライアンス 海洋教育促進センターHP より】
海洋教育は、「海に親しむ」ことから始まり、「海を知る」ことで海への関心を高め、さらに海と人との共生のために「海を利用」しながら「海を守る」ことの大切さを学ぶものです。
教育・海洋関係有識者からなる委員会で小学校、中学校、高等学校における海洋に関する一貫した教育体系を検討し、海に関する教育内容の具体的なカリキュラムとして「21世紀の海洋教育に関するグランドデザイン」をとりまとめました。
●小学校編 ~海洋教育に関するカリキュラムと単元計画~ PDF形式(3.7MB)海と共生する未来を切り開く力の養成
~海を通じた「世界と地域の未来」の想像力と創造力の育成~
「海洋教育パイオニアスクールプログラム」は、アクティブ・ラーニングの題材としても相性が良く、これからの学びに役立つ可能性を秘める海の学びに取り組もうとする学校や先生の活動を支援します。これまで行ってきた海の学習をより充実させたい、あるいは新しい海の学びに取り組んでみたい、という先生方にご活用いただき、日本、そして世界を担う子どもたちに求められる資質・能力を育む、海を用いた新たな学びの可能性を広げていきたいと考えています。
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