SDGsやESDが学校教育でも少しづつ取り上げられるようになりました。 学校の環境教育の多くは、深刻な状況を大袈裟に取り上げて伝えることで、
子どもたちの危機感を煽るという授業が多く見られます。 デヴィッド=ソルベは『足元の自然からはじめよう』という著書の中で、
「皮肉なことに、子どもたちに地球環境問題について関心と責任感を 持たせようとする
我々大人たちの熱意は、 子どもたちをこの大地から 引きはがしてしまっている。」
と語り、 子どもと自然や環境を結びつけるのが本来の目的とは裏腹に自然から子どもたちを遠ざけてしまう エコフォビア(自然恐怖症) に陥る
危険性を指摘しています。
海本来の美しさや素晴らしさから環境を考える大切さはここにあります。子どもたちに海の素晴らしさを教え、大切に想う気持ちを育むことが
未来へ海をつなげていくための第一歩だと感じています。子どもたち自らに海との共生の方法を考えさせ、海を守っていきたいという
気持ちをもたせることで、環境問題は解決していくと思うのです。ここに載せた指導案はどれもそんな願いを込めて作成しました。
海のない地域でも行える海の学びとなっています。ぜひ多くの先生方にご活用いただき海について子どもたちと考えるきっかけになれば幸いです。
海のゴミ問題は、地球規模の環境問題として、世界中で問題視されています。都市や街など人の住む場所から出るゴミや産業廃棄物などが世界中の海を汚し、生態系の変化や、漁業、水産資源への悪影響、さらには異常気象の原因にもなっていると言われています。なかでも人口的に作られたプラスチックは自然に帰ることはなく半永久的に存在し続けるため海に溜まり増え続け、マイクロプラスチックの問題やリサイクル処理についての問題などを引き起こしています。
海洋ゴミの問題解決に向けて、世界中で調査や新技術の開発などが行われていますが、捨てる人間を減らさないことには、いつまでたっても問題解決にはなりません。海のゴミ問題について学ぶことで海の実情を知れるだけでなく、海洋リテラシーも学ぶことができます。ぜひ教室で海のゴミ問題について学び、子供たちと一緒に海と生きるための方策を考えてみませんか。
総合的な学習の時間を活用して短時間で行える実践事例案です。海のない地域での『海の学び』にも活用できるように作成しました。
画像・動画資料と合わせて授業でご使用ください。
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