名古屋大学大学院・環境学研究科
地球環境科学専攻・大気水圏科学系 植村研究室
植村研究室では、地球の環境変動や水循環・炭素循環のしくみを明らかにする研究を行っています。
数十年から数万年にわたる過去の環境変化を精密に復元し、その背景にある要因を解明することは、将来の環境変動を理解するための重要な基盤となります。そのために、安定同位体という化学的な手法を用いて研究を進めています。元素のわずかな重さの違いを精密に測定することで、環境の変化を読み取ります。
主な研究対象は、洞窟の鍾乳石や南極・北極のアイスコアなど、数千年から数万年前の環境を記録してきた自然試料です。
なかでも、洞窟の鍾乳石には過去の降水が液体の水のまま閉じ込められていることがあり、最近はその水を抽出して数千年前の雨水を分析する研究を行っています。このような研究は測定手法の開発から行っており、鉱物中の水(流体包有物)の水同位体分析は、世界でも実施できる研究室がほとんどない独自の手法です。
研究の面白さは、測定によって得られる同位体比が必ずしも予想どおりの振る舞いを示すとは限らない点にあります。現場で試料を採取し、自ら測定を行い、そのデータから環境変化を読み解きます。私たちが分析しているのは単なる過去の水ではなく、数千年前の気候変動を記録した「タイムカプセル」です。そこから地球環境の変化のしくみを理解することが、この研究の魅力です。
修士・博士課程では、試料採取から精密分析、データ解釈まで研究のプロセスを一貫して行います。地球科学を専門としていない学生も、基礎から学びながら研究に取り組んでいます。
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