一冊の本を巡って感想や考察を参加者が語り合うコミュニティが読書会です。小説を読みあうファンの集いや、会社の中で専門書あるいはビジネス書などを課題図書として読みあって知識を深める勉強会のような集まりなどもあります。(『ジェイン・オースティンの読書会』(2007)という映画では、イギリスの作家ジェーン・オースティンの小説を読む読書会コミュニティで起こる様々な出来事が描かれていました。傑作。)
TTW読書会は、演劇学や舞踊学、あるいはパフォーマンススタディーズと呼ばれる研究領域で出版された専門書を読んでいます。なので、演劇やダンスなどの芸術を対象にしている研究書を課題図書として読む勉強会です。
とはいえ、大学でのゼミナールのように淡々と書かれていることの答え合わせをしていく読書会ではないです。難しい本を読んで湧き上がる疑問を持ち寄って「ああでもない、こうでもない」と皆で悩んだり、あるいは読んでふと思いついたことを「なるほど!」と共有することが目的です。
TTW読書会を運営するのは、ドイツ語圏の演劇学や舞踊学を専門とする研究者(大学教員)です。読書会にはこれまで学部生、大学院生、制作者、文化事業関係者、アーティストなどが足を運んでくれました。
読書会という集まりに興味のある方、芸術とその研究に興味がある方、YAU(とくにぜにがめ)に興味がある方など、何か気になることがあってお越しいただけるのであれば、どなたでも歓迎です🎉
この読書会には本を読むテクニックやルールはありません。また、議論をするための予備知識も必要ありません。(むしろ、読書会に出て初めて書籍の内容に興味関心が出ることもあるかもしれないです)
必要なことは、テクストを自分なりにじっくり読んでみる、他の参加者のアイデアや意見をじっくり聞いてみるの2つです。そのうえで自分なりの方法で場をお楽しみください。🍀
ドイツの演劇学者ギュンター・ヘーグによる研究書である『越境文化演劇』を読みます。もともとは2016年にドイツ語で出版されたのですが、慶應義塾大学文学部で演劇学を専門に研究している平田栄一朗を筆頭に勉強会の一部メンバーが2024年に日本語へと翻訳し出版しました。
演劇やパフォーマンスの実演例をもとに、文化的アイデンティティを持つこと・示すことの様々な課題を検討します。本書は、演劇作品の感動的な良さや制作過程の裏話を語るわけではなく、上演を通じて文化・社会・政治について思考する過程が語られています。このような分析はドイツ語圏の演劇学の良さと言えます。
この読書会では、実演例をビデオで観て確認します。一見すると複雑だけど惹きつけられるような実演例をみた経験を本の記述に基づいて分析してみるつもりです。
ギュンター・ヘーグ『越境文化演劇』平田栄一朗・津﨑正行監訳、石見舟・北川千香子・栗田くり菜・針貝真理子・三宅舞ほか訳、三元社、東京、2024年
ギュンター・ヘーグ(Günther Heeg)
演劇学・音楽劇研究。ナチス時代の内的亡命文学に関する研究で博士号取得後、1998年に18世紀ヨーロッパ演劇研究で教授資格を取得、2000年からライプツィヒ大学演劇学研究所教授・所長を2017年まで務め、演劇と歴史、演劇と越境文化研究などのプロジェクトで国際的な研究を推進した。また同大学演劇センター所長、国際ブレヒト学会副会長などを歴任した。主な著作(いずれもドイツ語):『亡命文学における歴史への転換──反ファシストの構造問題』(Metzler, 1977)、『自然らしさのファンタスマ──18世紀演劇の身体、言語、像』(Nexus / Stroemfeld, 2000)、『歴史を再演する──演劇と歴史』(共編著、Theater der Zeit,2014)、『オペラ──異他の情念』(編著、 Theater der Zeit, 2021)
読書会なので、書籍は持ってきていただけると嬉しいです🙏
ただ、読書会の雰囲気を様子見したい、いろんな事情でどうしても入手が難しかったという場合はお越しいただいた際に直接お申し付けください。(持っていないからといって参加を妨げることはないです。)
ぜにがめのキッチンスペースでドリンクと軽食をご用意しております。それらを手に取り気軽にお楽しみください🍹
20:30 ~ 21:30はバータイムです。
«MENU»
●Drink
・ワイン・ビール・日本酒・コーヒー・お茶・ソフトドリンク・水
●Food
・スナック
・スープ(バータイムから)
※すべて無料です。