ガイド案内
単独釣行の際は、緊急事態に備えて必ず電話を携帯しましょう。スマートフォンには、緊急通報機能があり、電波圏外でも緊急時に救助を求めたりする事も可能です。持ち歩く際は、専用の防水ケースやジップロックに入れる事をお勧めします。
釣りの経験が浅くても大物に出会うチャンスは充分あります。例えば春の屈斜路湖、秋の阿寒湖、阿寒川、春の朱鞠内湖、春の別寒辺牛川、根室方面の湿原河川等は、ワカサギの接岸や、産卵遡上等により特定の場所に大物が集まり、その釣り場にマッチした釣り方が出来れば、60㎝以上の魚が想像以上にあっけなく釣れる事が多々あります。そんな釣り場は、アングラーも集中します。そんな夢のようなフィールドであっても、静かに釣りを楽しみたい方、価値ある1匹と出会いたい方は敬遠されるようです。
インターネットやスマートフォン等の普及により、何処でどんな魚がどんなタックルで、どのようにして釣るかを簡単に検索出来る時代となり、釣りの上達も昔に比べてスピードアップしていますが、誰を見てもほぼ同じ釣りスタイルに平準化されている傾向にあるのが少し寂しい。そんな中、自分の経験と感性、想像力を発揮し、一般的な釣人から突き抜けた凄い釣人が存在します。全て自分で考えて釣りに向き合う独創性、忍耐力と精神力と執念、価値ある1匹への拘りと全てが超一流の憧れの釣人です。例えて表現すれば、朱鞠内湖には行かず、十勝川で価値あるメーターオーバーのイトウを追い釣り上げる。海用のデカいミノーでメーターに迫るレインボーを手にする。全てが桁外れなんです。最初は物真似でもいい、その後は自分で考えて進化し続け、周りからも尊敬されるアングラーを目指しましょう。
北海道十勝でも土日祝日は釣人も多く、魚もハイプレッシャー状態となります。釣行計画を立てる際は、可能であれば魚の警戒心が薄れる水曜日から金曜日あたりの釣行をお勧めします。
釣りは自然相手の為、大雨による増水で目的にしていた川での釣りが出来ない場合もあります。特に費用を掛けて遠方からお越しになられる方は、増水でも影響を受けづらい湖での釣りに対応したタックルも用意することをお勧めします。(十勝の士幌町には、管理釣り場の士幌町フィッシングパークさんもございます)
雨による川の増水が予想され、釣場にお困りの際は、「Googleマップ配信サービスのご案内(料金5千円)」をご利用下さい。雨による増水の影響の少ない十勝の河川をご案内いたします。
十勝に長期滞在される方は、移住促進を目的とした市町村が用意する家具・家電付き住宅や長期滞在用施設のご利用もとってもお得です。(十勝が気に入ったら是非移住をご検討して下さい)
釣行場所に近い宿をお探しに方は、遠慮なくご相談下さい。 (釣行される方の多くは、素泊まりが多いですが、釣場に近い宿であれば、朝マズメのゴールデンタイムを終えてから宿でシャワーを浴び、ゆっくり朝食をとり、その後引き続き釣りを楽しむことも可能です。(つり部会お勧め釣行プラン)
釣行プランの立て方の一例としまして、早朝の朝マズメは湖で釣りをし、その後は川での釣りに移行するのがお勧めです。
普段ルアーフィッシングを楽しまれている方は、この機会にフライフィッシングにも触れてみては如何でしょうか。例えば、午前中はルアーフィッシングを楽しみ、午後からは、フライフィッシングを初体験する。(フライのタックル類は全てお貸しいたします)
釣りのスキルアップをお考えの方は、多くのガイドとの出会いを大切にして下さい。ガイドを仕事としている方の多くは、実釣経験豊富で参考になる事が非常に多いと思います。
大物狙いは、魚の習性を知り、知識と経験を積み重ねる事が重要です。大物は、非常に警戒心が強く、人の気配を感じただけで釣れるチャンスはなくなります。魚への慎重なアプローチの仕方を知る必要があります。大物が警戒心を解くタイミングも存在します。例えば、①早朝や夕方の薄暗い時間帯②春大型の水生昆虫が羽化し始めるタイミング③晩秋から初冬④雨による濁りが少し収まるタイミング⑤雨風で荒れ始めたタイミング⑤セミなどの大型陸生昆虫が水面に落ちる時期等です。
大物は、川底べったりの複雑な障害物周り(川ではオーバーハング)に付くことが多い、ルアーの速すぎる動きには殆ど反応しないので、ルアーをあまり動かさない事も大物釣りには大切な要素です。(スプーンを使用する場合は、アップクロスまたはサイドにキャストし、川底をたたくような釣り方も効果的)
エサの選り好みが強いので、その時期にマッチした大物釣り用のエサを使いましょう。
ルアーは、変化のない動きよりもイレギュラーな動きと、ルアーの動きが停止した瞬間に捕食スイッチが入る事が多いと思います。
使用しているルアーが見切られるようになった時の基本的な対処方法は、①ルアーの色や種類を変える②ルアーサイズを小さくする③リトリーブスピードを速くする④ルアーの色を目立たないナチュラル系の色にするのが良いでしょう。
ルアーのフックにマラブーを巻くメリットは、①釣果に影響するフックの存在を隠す②ルアーのメリットとフライのメリット両方兼ね備える事によるバイト率アップ③ルアーの存在を大きく見せる④ルアーにナチュラルな動きを加えることにより、バイト率を上げる効果が期待出来ます。タイイングのコツは、ルアー本来の動きを妨げないように、巻くマラブーの量を少なめにすることです。
これから釣りを始める方は、ルアーフィッシングからスタートされる事をお勧めします。キャッスト、リトリーブ、アクションの所作は誰でも簡単にマスター出来ます。釣りを始めたその日でも、魚と出会えるチャンスは充分あります。問題は、単独釣行をする場合などに、釣れる場所・釣れる季節・釣れる時間帯・釣れる自然状況・状況に応じたルアー選択、リトリーブとアクションが出来なくて、釣れない事が多いと思います。身近に釣りを趣味とされている方が居れば、最初は一緒に釣行される事お勧めします。費用は掛かりますが、ガイドのレクチャーを受けるのもスキルアップの早道だと思います。
湖の釣りでは、快晴無風が条件としては一番悪く、チャンスは朝夕のごく短時間となりますので、湖の釣行計画を中止して、川での釣りに変更する方が無難です。
湖は止水と思われがちですが、実は水流が発生する事も良くあります。特に発電を目的としたダム湖では、放水により水流が発生し、魚の活性が一気に上がります。また、放水される水の温度は安定しており、早春や真夏は魚が集まる一級ポイントとなります。(金山湖のワカサギ釣りの釣果も水流に左右されるそうです)
ルアーフィッシングのスキルアップの一つとして、ボトム攻略があります。特に川で大物を狙う場合は、ボトム攻略が重要となります。湖でも季節によってはボトムを攻めないと全く釣れない事もあるので、ボトムの釣りもマスターすることをお勧めします。
初心者が河川で魚を釣る上で、魚との距離感を理解する事が大切です。特に大型になればなるほど釣人と魚の距離は、可能な限り長く取る事をお勧めします。
北海道と本州の大きな違いは、鮭釣り等特殊なケースを除き、釣人同士の距離を大きくあける点です。川では、少し広い大場所でも、先行者がいれば、そこでは釣りを控えるのが暗黙のルールです。湖でも釣れている人が見て、そのすぐ近くで釣りをする行為は、トラブルになる事もありますので絶対しないようにしましょう。
朝マズメ釣行で大切な事は、釣場に着いてからの準備に時間を掛けない事に尽きます。朝マズメのビックチャンス前に釣り場に着きながら、準備に手間取りマズメのチャンスを棒にふる方が意外と多いようです。朝マズメはスピードが勝負を決します。
ルアーフィッシングをゲームとしてより楽しむ一例として、様々なルアーを使い魚を釣る事です。様々なルアーを使う事によって、どんな状況でどんなルアーが効果的なのか、少しづつ理解できるようになり、時と場所と状況等に適切に対応した変化に富んだ釣りが出来るようになると思います。過去の成功体験に固執して、幅の狭い釣りに陥らない事がスキルアップに直結します。
北海道十勝では、川の横が畑となっている場所が非常に多くあります。トラクイター等が畑に入る脇道に車を駐車することのないよう充分注意してください。
川で大型魚を釣る為には、ボトムを攻める釣り方をマスターする事が非常に大切だと感じています。エサ釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシングのいずれも、ボトムを上手く攻めるアングラーが大きな魚を手にしています。
釣果が思わしくない時には、今までやっていた真逆の釣りを試すことをお勧めします。例えば、湖などで表層狙いでアプローチしても釣れない時は、逆に湖底を狙ったり、スローリトリーブがダメな時は早巻に変えたり、沖目を遠投してもダメな時は、岸際を狙うといい結果が出る事が多々あります。