プロジェクト概要

ごあいさつ



東洋大学生命科学部 生命科学科 教授
生育多様性共生研究プロジェクト・プロジェクトリーダー

児島 伸彦

目的・ねらい

本研究は、生育多様性に関する生命科学研究で得られた知見を人文・社会分野との文理融合によって社会還元することを目指す研究プロジェクトです。


具体的には、学童をはじめ一般の方へのより効果的な栄養指導、新しい発達障がい者支援、精神疾患の客観的診断支援、メンタル不調および認知症の予見と予防の開発等を行うことを目標とします。


そこで本研究プロジェクトでは、5つの研究チームを編成し、生命科学と児童福祉や特別支援学校などの現場を結び付ける活動を展開していきます。

当プロジェクトはSDGsの項目

3「すべての人に健康と福祉を」
4「すべてに人に質の高い教育を」
5「ジェンダー平等を実現しよう」

に合致しています。

研究計画の概要

生命科学分野では、性分化および性差を決定するメカニズム研究ならびにモデル動物等を用いた神経精神疾患の脳内メカニズムに関する研究を推進し、保育、教育、療育の各現場で活用できる知見を集約します。

人文・社会学分野では、学生の食事に関する実態調査、保育所など児童施設における保育者の技術に関する実態調査、特別支援等の自立活動に関する実態調査を実施し、上記の生命科学分野の研究との接点を探ります。

以下の5つの研究チームを編成し、生命科学分野の研究成果を保育、教育現場で実践に応用していくための活動を行います。

研究チームの紹介

チーム1:科学的根拠に基づく情報発信

障がい者の保護者、保育者や教育者、医療従事者に対する情報発信をフィールドを開拓します。
また、多様性の尊重やジェンダー平等に関する知見を社会一般へ発信するツールを開発します。

チーム2:生命科学と保育・子育て支援の現場との連携

保育・子育て支援の現場や、保育士、保健師等、乳幼児保育に関わる職業従事者への研修を 企画・立案し、
多様性を前提とした保育者教育のためのマニュアルを作成します。

チーム3:生命科学と教育・療育の現場との連携

学童期の教育に携わる専門教育者の指導力向上のための教育支援プランを作成します。
また、多様性を志向する教育者教育のため、東洋大学卒業生教職OBに対するリカレント教育を準備します。

チーム4:生命科学研究を基盤とした適切な栄養指導

学童期から青年期までの食習慣に関する調査データに基づき、適切な栄養指導の方法を検討します。

チーム5:生命科学研究を基盤としたメンタルヘルス支援

学童期から青年期までの食習慣に関する調査データに基づき、適切な栄養指導の方法を検討します。