令和7年8月8日(金)、ハワイアロハホールにて、第36回鳥取県道徳教育研究大会を開催しました。
本大会は「器の大きな子どもを育てる道徳教育 〜敬する心、恕(ゆる)す心を育む授業づくり〜」を主題に掲げ、県内外から小・中学校の先生方や教育関係者の皆様にご参加いただきました。
公開授業・授業検討
米子市立加茂中学校の南葉知佳先生による、日本の近代の女子教育者・石井筆子を題材とした授業を公開しました。
授業では教材を通して、生徒自身の経験や想像力、心を通して自分なりの答えを導くことを大切にされていました。生徒一人一人が考えを深める姿が見られました。
授業公開後の検討会では、主発問の意図、道徳的価値の理解を深める手立て、教材や題名に含まれる重要な言葉の扱いなどについて活発に意見が交わされ、参加者全体で研鑽を深める時間となりました。
実践発表・授業対談
八頭町立八東小学校の平木恭子先生より、構想から具体的な取組に至るまでの授業実践をご紹介いただきました。その後、日本体育大学児童スポーツ教育学部准教授門脇大輔先生とともに授業づくりについての対談を行いました。
対談では、授業の導入・展開・まとめ方において意識している点や実践例について語っていただき、後半には参加者からの質問にも丁寧にお答えいただきました。
講演
最後に、北陸大学学長 教授である東風安生先生をお招きし、「10歳までの人権にかかわる道徳教育の重要性」をテーマにご講演いただきました。
いじめの問題をはじめとする道徳科の教科化の背景について、具体的なデータや教育機関の動向を交えてご説明いただき、人権を重視した道徳教育の在り方について貴重な知見を共有していただきました。