田島 知之 Tomoyuki Tajima {:(|)

ワシントン州立大学 人類学研究科 客員研究員

日本学術振興会 海外特別研究員

京都大学 宇宙総合学研究ユニット 特定助教

NPO法人 日本オランウータンリサーチセンター 理事

オランウータンの生態を研究しながら、現在はヒトの青年期の進化について研究しています。オランウータンはアジアに生息する、チンパンジーやゴリラと同じくヒトに近い大型類人猿です。

NPO理事としては、絶滅の危機にひんするオランウータンの現状を、市民の方々へお伝えする活動に取り組んでいます。

tajima.tomoyuki.4s[at]kyoto-u.ac.jp

(写真:ボルネオ長期滞在中、私を息子のようにかわいがってくれたホストマザーと)

おしらせ News

お知らせ】 (2022.03.31)

日本学術振興会海外特別研究員に採用され、アメリカ・ワシントン州立大学バンクーバー校に赴任しました。アフリカの狩猟採集社会研究で著名な人類学者のボニー・ヒューレット博士とともにヒトの青年期の進化史的基盤について比較研究を行います。新たな分野と新たな土地で新たな人々との交わりを楽しみたいと思います。

【研究】寄稿した論文集「生態人類学は挑む SESSION 5 関わる・認める」が刊行されました (2022.1.31)

人類学者と霊長類学者が交互に社会性について書くことで「他者とともに生きること」について考える内容になっています。私はオランウータンの「集まらない社会性」について1章執筆させていただきました。

田島知之『群れない類人猿—オランウータンの関わり合いから見える「集まらない」社会性』河合香吏(編) 「生態人類学は挑む SESSION 5 関わる・認める」京都大学学術出版会. pp. *出版社リンク

【アウトリーチ】インタビュー記事が掲載されました (2021.12.06)

理事を務めるNPOでは日本国内でオランウータンの現状について発信する活動をおこなっており、インタビュー記事が公開されました。同時にチャリティキャンペーンも展開しています。ぜひご覧ください。JAMMIN Yahoo!ニュース

教育有人宇宙キャンプ砂漠実習を開催しました (2021.11.18)

宇宙ユニット主催の「有人宇宙キャンプ」では、宇宙を志す参生たちに地球環境と人類の生存基盤の重要性についてフィールドで体験して学んでもらっています。その一環として鳥取砂丘をフィールドに、世界の乾燥地や砂漠の成り立ち、さらに緑化法についても学ぶ実習を開催しました。

研究】顔学オンラインサロンで発表しました (2021.11.09)

日本顔学会のオンラインサロンに招待していただき、「野生の仮面ー社会的に変化するオランウータンの顔」と題して、社会状況に応じて変化するオランウータンの顔と生態学的背景についてお話しました。

アウトリーチ】京都市動物園でセミナーに登壇しました (2021.10.24)

京都市動物園の動物園DEサイエンストークで「スマトラの森とオランウータンの未来」と題して、絶滅の危機に瀕するスマトラオランウータンとタパヌリオランウータンの現状についてお話します。 また、10月12日~24日にエントランス2階でパネル展示があります。インスタライブイベント報告をご覧になれます。

【アウトリーチ】小学生向けセミナーを開催しました (2021.08.07)

小川珈琲主催オンラインセミナー「オランウータン学校」の講師を務めました。オランウータンの生態と生息環境についてお話して、質問に答えました。70名のお申し込み、ありがとうございました。https://www.orangutan-research.jp/news/report/20210810.html

【研究】共著論文が出版されました (2021.1.21)

京都大学野生動物研究センターの木下さんたちとの共著論文が出版されました。オランウータンとチンパンジーの精液を比較した結果、オランウータンでは一部の精子の運動性がより「長持ち」することがわかりました。オランウータンは群れを作らないため、ヒトや他の類人猿よりも交尾のチャンスが少ない動物です。今回の発見は、排卵期にあるメスと出会うのが困難なオランウータンにおける、オスの繁殖戦略の進化の産物と考えられます。プレスリリース

【教育】国際宇宙ステーションとの無線交信イベントで講演をしました (2021.1.13)

滋賀学園中学校で開催されたARISSスクールコンタクトで招待講演を行いました。中学生が国際宇宙ステーション滞在中の宇宙飛行士と英語で無線交信を行いました。イベントのダイジェスト映像がご覧になれます。

【教育】Webメディアから取材を受けました (2020.12.15)

宇宙総合学研究ユニットでの教育活動について、Webメディア「月刊FBニュース」から取材をしていただきました。宇宙ユニットに着任して、アマチュア無線技士の国家資格を取得して、学生と人工衛星を用いた通信に取り組んでいます。

【研究】口頭発表したシンポジウムの報告書が完成しました

東京外国語大学で開催されたFSコロキウム「サルを見るようにヒトを見る」の報告書が掲載されました。私は、オランウータンの食物分配とヒトの贈与行為の特徴について話しました。発表に対する文化人類学者の先生方からのリプライや討論の内容がご覧になれます。

はじめてのフィールドワーク ①アジア・アフリカの哺乳類

同世代の若手9名で書いた海外フィールド研究の体験記です。オランウータン、マンドリル、ジャコウネコ、ヤマアラシなど、他の人がなかなか研究しない動物をなぜ選び、どのように研究してきたのか、研究の道のりを書きました。

こうした本ではついつい苦労自慢を書きがちで、読者を「こんな大変な事、やりたくないよ」と引かせてしまうこともあります。そうならぬよう、フィールド生活の楽しさにフォーカスして書きました。実際、海外の僻地で研究することには苦労もありますが、本当はみんな「楽しくてたまらない」のだと思います。狭い日本を飛び出して、広大な大自然や異文化にひたりこみ、自分で決めた道を追求することが楽しくて仕方ないから多くの学生がフィールドに通うのです。フィールドの苦労話も内心にやにやと思い出しながら書いたのだろうと思います。

中高生、大学生がこれを読み、海外フィールドへのあこがれを持ってくれたら!と願って書きました。かつて探検大学と呼ばれた京都大学においても学生の海外志向は減少傾向のようです。チャンスを逃さず、海外フィールドに飛び込みましょう!

*Amazonページ