Spatial Economics

目的 :

毎年後期の講義では、空間経済学およびその周辺の最近のテーマについて学習します。今年は、特に経済集積理論に基づく構造モデル・誘導系モデル分析周辺のテーマに焦点を当てて学習する予定です

お知らせ:

(1/23) 1/24のスライドを掲載しました。

(1/17) 竹林くんの改訂スライドを掲載しました。

(1/9) 保元くんのリベンジ報告のスライド掲載しました。

講義日 ・教室

10/4-1/24 (大学公休・祝日を除く毎週水曜, 13:15-14:45) @ 経済研究所1階106会議室 (今までと違うので注意)

今期は、10/28にKris Behrens氏(ケベック大モントリオール校), 12/29に宮内悠平氏(ボストン大)を迎え、それぞれ1日かけて定量空間経済分析に関するワークショップを開きますので、それらにも是非ご参加ください。

講義形式:

スライドを用いた講義形式。森が学習したことをシェアする形の講義形式が基本ですが、随時、講義参加者による報告を歓迎します。自分で準備して報告する方が学びは大きいです。 講義参加者による報告テーマについては特に制約はないですが、講義のテーマから離れる場合は最近2,3年以内の新しい論文を選んでご相談ください。

今年の講義では、日本の地域経済の将来についても経済集積の観点から議論します。文献リストには含めていませんが、藻谷浩介さんの「デフレの正体」を含む一連の書籍で展開される議論など、学術文献以外の文献でも、実際の地域経済・都市集積に深く関わる興味深いものがあります。参加者報告では、データを最新に更新して論点を改めて整理したり、理論モデルのアイデアなどを議論してもよいです。

評価基準 :

講義への参加(1回欠席で-1/3ランク減、つまり3回休むとAは無いです)、残りについては論文報告1本の内容と講義中の発言を半々で評価します。講義参加のウェイトを上げました。この講義に限らず私の講義については自習できるテキストはなく、講義への参加なしに内容を理解することは不可能ですので、高評価を得ることも不可能です。

講義資料 :

文献リスト(10/11更新)  ... 文献はK. Behrens氏や宮内氏とのワークショップで議論に挙がったものなど適宜取り込んでいきます。現在のリストに含まれる文献は、8月にGilles Duranton氏(ペンシルバニア大)を迎えて行った同様のワークショップでの議論を反映しています。

講義計画:

10月 4日:定量空間経済学の動向ついて概説・講義計画 [スライド1/2][スライド(参考)2/2  -- 財務省でのヒアリングで用いたスライド]

10月11日Duranton & Puga ECTA forthcoming [スライド 10/18更新]

10月18日Duranton & Puga ECTA forthcoming つづき, 余った時間はDuranton & Puga (HB2015, Sec. 5.2.1) [スライド 10/18更新]

10月25日:Mori & Murakami (In progress) "City growth prospects under deminishing spatial frictions and decreasing transport costs." [スライド10/24掲載], Duranton & Puga (ECTAforthcoming)再考 [スライド10/24掲載] -- もう一回議論します。先週より評価下げてます。

11月1日:10/28WSのおさらい[スライド10/31掲載], Duranton & Puga (HB2015) "The growth of cities" つづき[スライド11/1掲載]

11月8日:Duranton & Puga (HB2015, Sec.5.3-5.5) [スライド11/6掲載]

11月15日:Duranton & Puga (HB2015, Sec. 5.6-5.7) [スライド11/15改訂 (P41から)]

11月22日:授業休止日(学祭)

11月29日:Ahlfeldt, Albers & Behrens (DP2022a, DP2022b) by 保元 [スライド11/28掲載]

12月6日:休講

12月13日:Davis & Dingel (AER2019) by 竹中 [スライド12/19改訂]

12月20日:Davis & Dingel (AER2019) 続き by 竹中, Coutoure, Gaubert, Handbury & Hurst (REStud2023) [DP version] by 竹林 [スライド12/19掲載]

12月27日:Behrens, Duranton & Robert-Nicoud (JPE2014) [スライド12/27改訂]

1月10日:Ahlfeld et al. -- Prime location やり直しby 保元  [スライド1/2, 2/2 1/9掲載]

1月17日:Coutoure et al (REStud2023)続き by 竹林 [スライド1/17改訂]

1月24日:Kikuchi & O'Connor (DP2024) [スライド 1/24改訂] -- 講義時点での証明は正しくありませんでしたが、2024年4月4日現在、菊池氏に直接問い合わせてやり取りした結果、最新版の論文では(まだ公開されていないですが)、正しい証明に修正されています。とくに、そこでは生産性の分散の役割が明確になっており、Duranton&PugaのHandbookバージョンの代替的なモデルとして成立していることがわかるようになっています。

1月31日:講義はしませんが、希望があれば面談します。時間は講義時間外でもOK.