Economic Geography
Objective :
新しい経済地理学(NEG)モデルを中心に、多数の集積形成を説明し得る経済集積理論を学び、自身での理論モデルを構築する能力を習得するとともに、理論に依拠した実証分析の設計について学びます。特に、人口減少下の日本の都市・地域の盛衰について、事実再現性の高い理論を用いて予測する分析枠組みの開発を意図した講義します。今、人口減少は都市・地域経済にとどまらない極めて大きな問題であるにも関わらず、その効果について殆ど理論に基づいた定量的な分析が行われていません。それがこの問題の重大さが一般に認知されない理由のひとつです。今年の講義では、都市・地域経済の問題を通した人口減少の効果の分析に焦点を当てていきます。
Schedule :
4月10日〜7月17日, 水曜3限 13:15-14:45 (祝日・公休日を除く)
Lecture style:
森によるスライドを使った講義。
Room:
経済研究所本館1階会議室(106号室)
Office Hours:
講義後 & アポイントメントにより随時
Evaluation:
人口減少下の都市・地域盛衰を分析する理論・手法についてのアイデアについて、レポート提出&報告 (A4紙1,2枚でOK)。
Notice :
(4/23) 第3回スライドの前半を掲載しました。1/2で終わるか、2/2の途中くらいまでいけるか、です。
(4/15) 第2回スライドを更新しました。
(4/8) 初回講義概要を大幅に更新しました。
Lectures :
参考文献 [PDF, 4/9更新]
(4/10) 講義概要 [スライド, 4/26更新]
(4/17) 4/10の講義スライドP32「Canonical QSMs」から始めます。
(4/24) 人口減少下での都市経済学・空間経済学の課題 [スライド, 4/24更新] -- 人口減少という具体的な問題に焦点を当てて、解決すべき問題から始まり、既存の理論・ツール・データを俯瞰し、それぞれの必要な要素を特定し、場合によっては新しく作って、分析枠組を構築していくアプローチについて紹介します。
(5/1) 基本設定 [スライド(1/2) 5/1更新] [スライド (2/2) 5/1更新] (Fujita, Krugman & Venables (FKV), Book 1999, Ch.4,5の内容です。)
(5/8) 基本設定(対象均衡から)〜補足(土地集約財により起こる分散, FKV, Ch.7)[スライド 4/26掲載]
(5/15) 代替的定式化 [スライド 4/28掲載] (複数の論文からを代替モデルを概説)
(5/22) 連続立地空間と集積の陰・ロックイン効果 (FKV, Ch.8-11)
多地域経済集積理論 (Akamatsu, Mori, Osawa & Takayama (AMOT), 2024) ← FKV Ch.6の一般化とも考えられる。
中心地理論 & 実証 (Mori, Smith & Hsu, 2020; Mori, Akamatsu, Takayama & Osawa, 2023; Hsu, 2012; Mori & Wrona, 2024)
都市盛衰の誘導系統計予測モデル (Mori & Murakami, 2024; コラムの書き下ろし部分)
中心地理論に基づく構造モデル (Mori, Kogure, Sugimoto & Takayama, In progress) -- 日本の都市の人口と配置の再現 / 複数均衡下での均衡選択の考え方