最優秀発表賞
劉 嘉瑩 (自治医科大学・医学部・生理学講座・統合生理学部門)
演題名「HCNチャネルの長いS4電位センサーの新しい機能」
優秀発表賞
佐藤 隆至(静岡県大・薬・生体情報分子解析学)
演題名「ペーシング刺激によるiPS細胞由来心筋細胞の成熟化と電気生理学的変化」
このたび、「第2回東海地区薬学系電気生理学研究会」を令和6年9月19日~20日の2日間、あいち健康の森プラザホテルにて開催いたしました。皆様のご参加のおかげで、無事に終了することができましたこと、心より御礼申し上げます。
学生発表では、各研究室を代表するエース級の学生による口頭発表が行われ、イオンチャネルに関する専門的な質問が飛び交い、非常に有意義な時間となりました。また、2時間にわたるグループディスカッションでは、時間が足りなくなるほど白熱した議論が繰り広げられ、学生にとって充実したプログラムになったことと思います。
特別講演では、世界的にご高名なイオンチャネル研究者である富永真琴先生(名古屋市立大学・なごや先端研究開発センター・特任教授、生理学研究所・教授)をお招きし、「温度感受性TRPチャネルの構造と機能」についてご講演いただきました。イオンチャネル研究の歴史から最新の研究に至るまで、非常に刺激的な内容であり、参加者にとって今後の研究へのモチベーションを高める貴重な機会となりました。
本研究会を通じて、次世代の電気生理学研究者同士が親睦を深め、大学や学部、専門領域の枠を超えた研究交流が進むことを期待しております。参加者は35名(学生25名、教員10名)と少人数ではありましたが、濃密な時間を共有できたことに心より感謝申し上げます。
また、本研究会の趣旨にご賛同いただき、特別講演を賜りました富永先生、学生を派遣してくださいました先生方、グループディスカッションを盛り上げてくださいました先生方、そして準備を担当したスタッフの皆様に加え、研究会の開催をご支援いただきました公益財団法人加藤記念バイオサイエンス振興財団(第35回加藤記念学会等開催助成)に深く感謝申し上げます。
本研究会が、今後のさらなるイオンチャネル研究の発展につながることを祈念いたしております。
2024年9月吉日
第2回東海地区薬学系電気生理学研究会
実行委員長 山村 寿男
(名古屋市立大学 大学院薬学研究科)
第2回東海地区薬学系電気生理学研究会を、2024年9月19日(木)から20日(金)にかけて「あいち健康の森プラザホテル」で開催するにあたり、ご挨拶申し上げます。
電気生理学とは、生体で起こる電気現象を解析することにより、生体の仕組みを理解する学問です。生体内で電気信号を発生するイオンチャネルや起電性トランスポーターは、新薬開発の標的分子となっています。しかし、電気生理学実験(特に、パッチクランプ法)の特殊性によって、一般的な学会や研究会では「生データ」の議論が深まらないことが多いように感じています。
そこで、黒川洵子先生、坂本多穗先生(静岡県立大学薬学部)と私が発起人となり、2023年「東海地区薬学系電気生理学研究会」を発足いたしました。本研究会では、電気生理学を専門とした研究室の学生や教員などが集い、最も重要な「生データ」を示しながら議論する場を提供し、電気生理学に関する研究推進と若手育成を目指しています。2023年9月にキックオフ研究会(実行委員長:黒川洵子先生)を開催し、この度、第2回研究会をお世話させていただくことになりました。
本研究会では、学生や教員などが合宿形式で参加し、口頭発表やグループディスカッションを通じて研究討論したいと考えています。また、レクリエーションや意見交換会で親睦を図り、大学・学部・専門領域の垣根を超えた研究交流につながることを期待しています。
特別講演では、世界的なイオンチャネル研究者としてご高名な富永真琴先生(名古屋市立大学・なごや先端研究開発センター・特任教授、生理学研究所・教授)にお願いしています。イオンチャネルを中心にした研究の歴史や最先端の研究についてのご講演を楽しみにしています。
次世代を担う電気生理学研究者のご発表とご参加を心よりお待ちしています。
2024年6月吉日
第2回東海地区薬学系電気生理学研究会
実行委員長 山村 寿男
(名古屋市立大学 大学院薬学研究科)