東北大学 理学部 地球科学系 地球惑星物質科学科 / 大学院 理学研究科 地学専攻


資源・環境地球化学分野

Natural Resources and Environmental Geochemistry Group


生命の起源と進化を地球化学で明らかにする


"生命がいつどのようにして誕生し、地球と生命がどのように進化したのか?" この疑問の解明は現代科学に残された大きな課題です。我々の分野では最古の生命痕跡の探索、初期生命が生息した地球環境の解明、生命が関与した鉱床資源の形成を地質学的・地球化学的なアプローチで探求すると共に、生命誕生に至る有機物の生成と化学進化について地球化学・有機化学・分子生物学的なアプローチで探求し、初期地球と生命についての複合的な研究を行っています。


生命起源に関する研究を,フィールド調査模擬実験の両面から追求する世界で唯一の研究室

最古の生命の痕跡

地球上で初期地球の情報が記録されている地域は非常に限られています。我々のグループでは約37億年前の地層が残るグリーンランドで調査を行い,世界最古の生命の痕跡の,新たな証拠を発見しました。

有機分子の生成

初期地球に存在した様々な地質環境では、その環境に応じた化学反応が起こり、それらの反応の中には生命に関連する有機物を生成するものがありました。我々のグループでは初期地球への小惑星の衝突によって引き起こされる化学反応や初期地球の沿岸域で起こる有機物の濃縮と化学反応などの様々な反応を実験室で模擬して、生命に関連するどのような有機分子が生成し、高分子化するのかを研究しています。

地球と生命の共進化

金属や石油鉱床の生成に生命が深く関与したことが明らかになってきています。我々の分野では鉄鉱層.黒鉱鉱床地域、マンガン濃集帯、石油湧出地域の地質調査やそれらの有機・無機地球化学的分析を通して、鉱山資源形成環境と生命活動の関連性を解明することに取り組んでいます。

宇宙有機物の飛来

隕石中から生命に関連する有機分子を抽出し化学分析を行う研究にも取り組んでいます。これらのアプローチによって、生命誕生に必要な有機分子がどのように生成あるいは供給され、化学進化に使われたのかを解明することに挑んでいます。

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