皮膚性状評価センサ
前立腺触診センサ
インテリジェント人工指
小型生体硬さセンサ
点字読み取り用センサ
毛髪触感計測センサ
近年、メカトロニクス技術の発展には目覚しいものがあるが、機械の自動化あるいは人間と機械との協調動作をさらに促進するためには、新しいセンサやアクチュエータの創製が必要である。このためには、例えば従来の材料には見られない機能性材料等の特性を効率良く引き出し、利用することを考えなければならない。機能性材料は今日まで種々提案されている一方で、その応用技術は今だ十分に確立していない。機能性材料のセンサ・アクチュエータとしての応用はこれからの問題であり、その研究は十分な発展性を持つ。
新しいセンサ・アクチュエータの開発は工学の重要な課題であるが、機能性材料のセンサ・アクチュエータへの応用、特に医学への応用問題は人口の高齢化を迎える現代社会において重要な課題である。機能性材料の設計と創製は材料学者が担う一方で、その応用技術の開発はおもに機械工学者が担当する分野である。材料の利用にあたっては両者の共同研究が必要であり、さらに医学への応用を考えるならば医学者の参画もなければならない。機能性材料の応用は学際問題であり、工学者と医学者の理解・共同研究に貢献するものである。
本研究室は計測制御に関する教育と研究を行っており、現在インテリジェントロボットハンドの開発、センサやアクチュエータの医学分野への適用、それらに計測・自動制御の組み入れたマイクロ・マクロメカトロニクスの研究を行っている。
具体的には、小型ロボット指の機構・駆動制御法の開発、人間の指感覚を備えたマルチスマート柔軟触感センサの開発、前立腺癌・乳がんの触診用プローブの開発、管腔臓器の人工開閉弁の開発に関する研究等を行っている。