疑似ホログラム付きIoT貯金箱。
6種類の硬貨(1円、5円、10円、50円、100円、500円)に対応したアクリル貯金箱、貯金額をカウントするシステム(Arduino + ロードセル + アクリル土台)、貯金に呼応した疑似ホログラムを表示するペッパーズ・ゴースト機構(iPad + アクリル板)から構成されている。
この貯金箱では、貯金箱をペットに見立てることで、貯金行為を誘発しようと試みた。まず、各貯金箱には表情を模した穴を開け、口に硬貨を投入する姿をペットへの餌やりに見立てた。目の形状も、例えば500円硬貨に対応する貯金箱の場合はハート型にして嬉しい気持ちを表現するなど、愛着が湧くように工夫した。また、貯金するとペッパーズ・ゴーストに投影した疑似ホログラムのペットたちが喜ぶ、成長する様子を表現した。さらに、色鮮やかな間接照明のイルミネーション機能によって、インテリアとしても"かわいい"貯金箱になった。
瑞穂嵩人, "Holo-money", 東京大学工学部機械情報工学科 自主プロ, プレゼン賞, 2019年1月.
Arduino (C++), Unity (C#), Inkscape, Fusion 360, Milling Machine, Laser cutter, 3D printer
レーザーカッターで厚さ5mmのアクリル板を切断し、アクリル用接着剤で組み立てた。貯金箱は、手の平サイズで、両目と口を模した穴がある。目の形状は各硬貨で異なり、例えば 500 円硬貨の場合はハート型にした。対応する土台にも、同様の表情を彫刻した。口から硬貨を入れる様子をペットへの餌やりに見立てることで、貯金誘発効果を狙った。
アクリル土台を染色液とともに煮込むことで着色し、内部に設置した白色LEDを点灯することによって、間接照明のような柔らかい光を作り出した。
ロードセルの一端をアルミ柱(フライス盤で加工)に固定し、もう一端にアクリル土台を装着する。ロードセルで計測した重さから硬貨の枚数を推定した。6本のロードセルとLEDは、ボードに回路を組んでArduinoで制御した。
硬貨の枚数情報がArduinoからシリアル通信でPC上のUnityへ渡される。続いて、UDP通信によってiPad上のUnityアプリがこれを受信し、iPadの映像が変化する。バーチャルペット。
iPadの映像をアクリル板に反射させることによって、あたかも空中に立体像が浮かんでいるように見せる(ペッパーズ・ゴースト)。二次元(iPad)ではなく、三次元にバーチャルペットを見ることによって、愛着が湧きやすいと考えた。