比較ゲノム学や集団遺伝学などを通して、生物の進化と環境適応に関する研究を行っています。生物の進化・多様化の歴史を解き明かすことで、その背後にある地球の環境史に迫りたいと考えています。

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2023.11.18 論文発表称名寺貝塚(横浜市金沢区)から出土した縄文時代後期およそ4000-5000年前のイルカ類のミトコンドリアDNAを解読して、当時の東京湾の鯨類の遺伝的多様性を調べた論文を発表しました。称名寺貝塚に住んでいた縄文人は、主にミナミハンドウイルカとカマイルカを捕獲していたようです。また、当時の東京湾を泳いでいたミナミハンドウイルカは、現在の御蔵島周辺に生息するミナミハンドウイルカ個体群の、母系の直接の祖先に当たる可能性があります。

2022.4.1 JSPS科研費基盤研究(B)「日本の動物相の原風景―集団ゲノミクスと古代DNAによる在来動物の集団史の解明」(研究代表者)がスタートしました。2025年度まで4年間のプロジェクトです。