町名は字名に因む。「字大形山」は山の形から命名された字名であると思われる。『愛知郡村邑全図 鳴海村』に「ナルミ定納山」と書かれており、定納山とは藩有地の山林を毎年一定の山手米や山役銭を上納して村全体で使う場合に言う。
旧字は「相原後」「北山」「小山」「宮道」等。「北山」は「小坂」や「滝ノ水」も含め、相原村の北の山の意味で呼んだ。「宮道」の宮は相原村の諏訪社を指す。
また、「下旭出」も含めた場所を指し、「金剛山」の別称もあった。平部の金剛寺の所有する山という意味。
参考文献
榊原邦彦(2021)『名古屋史跡巡り一 鳴海史跡巡り』 名古屋市 中日出版株式会社
榊原邦彦(2000)『緑区の史蹟』 名古屋市 鳴海土風会
榊原邦彦(1984)『緑区の歴史(名古屋区史シリーズ;6)』愛知郷土資料刊行会
愛知県図書館 絵図探索『愛知郡村邑全図 鳴海村』2025年1月11日閲覧
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