大会情報 2025年3月5日
★2025年度の大会につきまして下記を予定しております。
開催地 Zoomによるオンラインミーティングおよび富士大学図書館での現地開催
2025年9月20日 土曜日 10:00から16:00(終了時間は未定)
午前は個人研究発表 3件程度
午後は学校図書館に関するシンポジウム
★個人研究発表 論文募集 3月19日午後1時から7月末日 下記Microsoft Formsのサイトに記載してください。
https://forms.office.com/r/jpEhdVxVAd URLを範囲指定し(Windowsであれば右クリックにより)「移動」
応募要領はPresentet guidelinesに掲示してあります。
★2024年度大会のプログラム・発表内容を下記に掲示してあります。
会場
矢巾町活動交流センター 活動スペースA 及び Zoomによるオンライン開催
大会日程
2024年9月21日(土)
大会内容
09:30 ZOOM入室可能
09:45 総会
・昨年度総括
・次年度大会の概要
<個人研究発表>
司会 名城大学 教授 榎本暁
09:55 説明・諸注意
10:00 個人研究発表開始
10:00-10:30
杉本ゆか(実践女子大学)
図書館といえばlibraryであるが、その途中でどのような変遷を辿ってきたのかについて
「なぜ「図書館」といえばlibraryでありbibliothecaではないのか」という自身の発表では、様々な図書館を表す言葉が栄枯盛衰を経て、英語ではbibliothecaではなくlibraryが優勢となったということが明らかとなっている。しかし、国や地域が200以上ある現代においては、「図書館」を表す単語は200以上現存したり、そこにたどり着くまでには様々な紆余曲折や世界情勢等を辿れたりするのではないかと考えられる。また、言語の変遷と併せて図書館の変遷を辿ってみた場合、図書館史とは異なる史実が出てくるのではないかと考えた。
そこで本発表においては、まず初めに基本的な言語語族の確認から行い、次に、ヨーロッパ語族を対象として「図書館」を示す語の分析をし考察する。
10:35-11:05
熊谷哲孝(富士大学)
英語の軽動詞構文内の不定冠詞とその直後の要素との関係-have a use ofに着目して-
英語の軽動詞構文に関するWierzbicka(1988)とDixon(1991)が興味深い考察を行っている。Wierzbickaはhave+a+Vの構造において、不定冠詞に後続するVには一定の制限があることを指摘している。なお、ここでは不定冠詞の直後にある要素を便宜上Vと表記するが、不定冠詞に後続する要素を(事象)名詞として捉えるか、あるいは動詞として捉えるかには議論があることを付記しておきたい。不定冠詞を伴うことからVはいわゆる事象名詞と見るのが一般的であるが、天川(2000)ではWierzbickaがMay I have a use of your pen for a moment?のuseが[juːz]のように発音することを例示しており、我々はWierzbickaがuseを動詞と見なしていることを推測できる。この例は不定冠詞には名詞類が後続するという本来の用法に違反している形だが、他方で、アメリカ英語を母語とする複数のネイティブは、不定冠詞の脱落したhave use ofが一般的であると指摘する。また、先述のhave+a+V+ofの構造でVに来ることができる要素のうち、useのみ不定冠詞を省略することができると指摘している。それではなぜ、useとの組み合わせのみ不定冠詞の省略が起こるのだろうか。
本発表ではuseの意味に着目し、Wierzbickaが挙げるhave+a+V+ofと共起可能な他の動詞(事象名詞)と比較して、その動作・行為が抽象的であることをことから、石田(2002)が述べる冠詞の「有界性(boundedness)」を踏まえ、当該軽動詞構文の容認可能性を考察する。
11:10-11:40 発表用資料 Low-Level_Phonetic_Alternations_Handout.pdf 下段に表示されております
高橋幸雄(盛岡大学名誉教授)
低次元レベルの音声交替の自動性について
Chomsky and Halle (1968)は、生成文法における音韻部門の構造を提案するにあたり「低次元レベルの音声交替」が音節という伝統的な概念と関係があることを提起しつつも、その形式化をその後の展開に委ねることとした。これを受けてDaniel KahnとPaul KiparskyはそれぞれAutosegmental Phonology、Metrical Phonologyの理論的枠組みに基づく音節理論を提案し、彼らは低次元レベルの音声交替、たとえばアメリカ英語の弾音化の分析の可能性を示した。とくに音節構造を含む音韻構造が弾音化にとって妥当である場合には自動的に実行されるということが想定されている。さらにはKiparskyにおいては、その自動性は語彙後の過程に固有のものであるという主張が展開された。
本発表ではPraatに基づく画像判定を行い、l“a”Der (latter)のような強勢音節に隣接する弾音化過程とuniv“e”rsiDy (university)のような強勢音節に隣接しないような弾音化過程を観察した上で次の事柄述べたい。ウエブサイトでの表示を考慮し、ここでは強勢の置かれる母音字を引用符で、弾音化の起こる子音字をDで示す。
① これら2種の弾音化は安定性が異なる
② 弾音化は幾つかの音韻過程の複合である
③ それらの過程の中に弾音化の安定性を成立させているものがある
発表動画
<講演会>
13:00-15:00
企画・講師紹介 西田博(元法務省矯正局長)
盛岡少年刑務所所長 大竹 聡 先生 によるご講演
「受刑者の改善指導に導入されるオープンダイアローグ」
質疑応答、まとめ
15:05 閉会