過日、グラフォロジー(筆跡心理学)の理解を深めるために、天外先生に文字データを観ていただきました。
そのデータは物事をシンプルに考えておらず、自分を良く見せようと一生懸命繕っている姿、手当たり次第に色々なことをやろうとしているけれどまだ自分を生かす方法を見つけていない姿を語っていました。
その処方箋に天外先生は文章を縦書きに書かせるように言われました。
縦書きは、文字を積み重ねていくから、何かに準じる心を作っていくそうです。
縦書きの文章は簡潔にまとめようとする意識が働きます。葉書に縦書きに便りを書こうとする時がまさにそれですね。和多志の学生時代は、論文は原稿用紙に手書きで書いていました。現代において縦書きができる人は頭がいい人なのだそうですが、それはきっと脳が整理されるからなのでしょう。今のようにデータのコピペではないので、脳を使いますからね。
先生は脳科学の立場からさらに書道の効用を説かれました。書道のような文化的な活動はとても大切で、ロジックでないこの感性の世界を体験しないと、ロジックが立たないのだそうです。
和多志の体験ですが、羊水の中で育った和多志達は墨という水と親和性があるためか、書道をするとリラックスします。子供達は硬筆より毛筆の方を楽しみます。水遊びの延長なのかもしれません。
手書きて書く文字を整えることで、心が整う書道。今日はグラフォロジー(筆跡心理学)から、改めて書の効用に対する認識を深めることができました。