細胞構造研究会の開催のご挨拶
28th 電顕講習会(3版 電子染色機序と1版オルガネラ物語) 2025/11/2 (日)
世話人
朴 杓允 (ぼくしょういん): 神戸大学名誉教授:植物の真菌感染症の感染機作・肉腫と結合組織の電顕解析
洲崎敏伸(すざきとしのぶ): 神戸大学理学研究科元准教授:原生動物の電顕解析
安田剛志(やすだたけし): 神戸大学農学研究科教授:ナシ不和合性の電顕解析
28th電顕講習会は2025年11月2日(日)12:30~17:00に行われることとなりました。開催場所は、今回は神戸大学を離れ、岡山市の就実大学となります。本講習会の主な企画は3版電子染色機序と1版 細胞解析のためのオルガネラ物語です。電子染色機序は3つの内容、すなわち、第1章 光顕用の色素染色、第2章 電子染色(ポジティブ染色)、第3章 電子染色(ネガティブ染色)からなります。色素染色の内容は校正を受け、ポジティブ染色はその内容が大幅に更新されました。ポジティブ染色では、酢酸ウラン、各種の鉛液、過マンガン酸カリ、タンニン、その他の非アイソトープ染色剤について記述されています。特に、水に溶けているウラン化学種と鉛化学種については詳細に記述いたしました。また、細胞成分と重金属分子との間の結合様式を原理的に解説いたしました。加えて、蛍光版で観察される電子像が散乱コントラストと位相差コントラストからなることを説明いたしました。そして、新規な内容としてネガティブ染色の章がテキストに加えられました。ウイルスや細菌等の美しいネガティブ染色像を撮ることはなかなかむつかしいことですが、ネガティブ染色を得意とする長崎大学の一ノ瀬昭豊氏の協力を得て、美しいネガティブ染色像を撮るコツを記述しました。また、世話人の一人、洲崎敏伸が過冷却と昇華を利用したSEM試料作製法について口演いたします。
細胞構造研究会は電顕解析のできる電顕従事者を育成することを最終目標としています。その一環として細胞の機能解析の元となるオルガネラ情報に力を入れています。1版 細胞解析のためのオルガネラ物語は世話人の朴杓允が神戸大学で行った細胞生物学をもとにしたものです。今回はその一部を口演いたします。
会員の皆様の所属やメイルアドレスも変わり、他分野に転出した方もいるかと思います。その方々で、なお細胞構造研究会に参加を引き続き希望される方々はメイルアドレスの更新を行ってください。宛先は朴杓允です。また、この会は会員のみに案内を送っていますので、メイルアドレスを変更した方にはこの案内状は届きません。ご注意お願いいたします。
世話人
朴 杓允(ぼくしょういん):神戸大学名誉教授
植物の真菌感染症の感染機作・肉腫と結合組織の電顕解析
洲崎敏伸(すざきとしのぶ):神戸大学理学研究科元准教授
原生動物の電顕解析
安田剛志(やすだたけし):神戸大学農学研究科教授
ナシ不和合性の電顕解析
<お知らせ>
11月1日~3日には、同じ会場(就実大学S館)にて、別の開催主体である医学生物学電子顕微鏡技術学会の学術講演会も開催されます。この会では、クライオ電顕に関する特別講演(韓国釜山大学 C. Song博士)や、シンポジウム「クライオ技術が切り開く未来―医学・生物学の革命的進化」も開催されます。参加する場合は、参加費が別途必要となります。
https://sites.google.com/view/emtech41/
洲崎敏伸の文責
(細胞構造研究会の世話人)
(医学生物学電子顕微鏡技術学会学術講演会の会長)