細胞構造研究会
27th 電顕講習会
(第4版 化学固定機序 )
2024年12月14日(土) 開催
場所:神戸大学大学院農学研究科 B棟B101室
参加費:15,000円(資料テキスト5,000円こみ)
終了しました
次回(第28回)の電顕講習会は、2025年11月2日(日)13:00-17:00に就実大学(岡山市中区)で開催されます。詳細が決まり次第、本ホームページでお知らせします。
第27回講習会のお知らせです。
27th 電顕講習会
(第4版 化学固定機序 )
2024年12月14日(土) 開催
場所:神戸大学大学院農学研究科 B棟B101室
参加費:15,000円(資料テキスト5,000円こみ)
終了しました
次回(第28回)の電顕講習会は、2025年11月2日(日)13:00-17:00に就実大学(岡山市中区)で開催されます。詳細が決まり次第、本ホームページでお知らせします。
会員の皆様に、次回の電顕講習会の案内をお送りします。27th電顕講習会は、神戸大学農学研究科で2024年12月14日(土)に行うこととなりました。講習会のテーマは更新した「化学固定機序(第4版)」です。同じテーマで3年前の2022年4月22日に神戸大学で講演を行いました。固定機序の内容を更新したので、内容は古くなってしまいました。更新した領域は、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド、四酸化オスミウム、緩衝液です。これら固定剤が、どのように細胞成分(タンパク、脂質、核酸、多糖類)を固定するのか、を説明します。特に、350年にわたり使用経験を持つホルムアルデヒドは、グルタルアルデヒドよりもはるかに多く研究されています。その成果を調べると、ホルマリンによる反応は非常に多彩かつ複雑なため、簡単には理解できません。常時勉強していたわけではなく、気が向いたら勉強と云うペースでやっていたせいで、1年もかかりました。おかげで、やっとその全貌が評価できたように思います。おそらく皆様も知らない内容の新規なホルムアルデヒド固定機序のお話ができるものと思います。ホルムアルデヒドの理解が進んだ副産物として、カルノフスキー液の新しい固定法を考案することができました。その他、緩衝液の緩衝効果、タンニンの固定機序、グルタルアルデヒドの質の評価といった内容が更新されています。これら内容に興味にある方は電顕講習会においでください。お待ちしています。
細胞を保存する際、化学固定剤にさらされた細胞では多様で複雑な化学固定反応が進行しています。これら反応を電顕従事者はほとんど気にせず試料作製しているのが現状です。皆さんも経験があると思いますが、試料作製に失敗すると、データは取れません。このような事態に遭遇すると、しかたなしに電顕従事者は試料作製に再度、挑戦することになります。しかし、試料作製に失敗した時、どのような理由で失敗したのか、分からなければ次回の再挑戦で成功する確率は下がります。失敗した理由を探る時、失敗を判断する基準あるいは情報が必要になります。それらが固定機序の情報です。固定機序の原理的理解を知ることは電顕従事者が上手く試料作製を行うための近道になります。この観点で講演活動しているのは細胞構造研究会しかありません。是非、我々が保有する情報を受け取りにおいでください。
細胞構造研究会のHP(https://sites.google.com/view/tem-workshop/)を作成しました。各種の情報、問合せ、参加登録等が記述していますので、ご覧下さい。
会員の皆様の所属やメイルアドレスも変わり、他分野に転出した方もいるかと思います。その方々で、なお細胞構造研究会に参加を引き続き希望される方々はメイルアドレスの更新を行ってください。宛先は朴杓允です。また、この会は会員のみに案内を送っていますので、メイルアドレスを変更した方にはこの案内状は届きません。ご注意お願いいたします。
電顕相談を希望する方は事前に、朴杓允あてまで、相談内容を電顕写真を添付の上、メイルでお送りしてください。
2024年10月29日
世話人
朴 杓允(ぼくしょういん):神戸大学名誉教授
植物の真菌感染症の感染機作・肉腫と結合組織の電顕解析
洲崎敏伸(すざきとしのぶ):神戸大学理学研究科元准教授
原生動物の電顕解析
安田剛志(やすだたけし):神戸大学農学研究科教授
ナシ不和合性の電顕解析