Story
1925年晩夏。月が綺麗なこの日。
「日下部明里」はいつものようにカフェー"モナート"で酒を出す。
自分語りを好まぬ彼女はこの日、常連客の「蜂須凛子」に昔愛した男、「鷹野市蔵」との想い出を語りだす。
泡沫の月明かりのような恋の記憶を呼び醒す一杯を、シベリアのように冷たい一杯のカクテルを、ゆっくりとつくりながら。
Broadcast
Characters
日下部明里
(演:一条乃愛)
カフェー”モナート”の店主。一人で店の切り盛りをしており、カクテルへの造詣も深い。かつての恋人・市蔵のことを今も思い続けている。
鷹野市蔵
(演:池谷コウキ)
陸軍の青年将校。軍人らしくない、物腰柔らかな優しい男。明里に結婚を申し出たが、返事を待つ中でシベリア行きが決定してしまう。
蜂須凛子
(演:kirry)
東京市電の女性車掌。職業婦人であることに誇りを持っており、恋に恋する現代的な女性。モナートの常連客。
川崎正信
(演:長谷川タイキ)
市蔵と同期の将校。写真機を使うのが趣味。シベリア出兵後、消息のつかめなくなった市蔵のことを探し続けている。
鷲尾健吾
(演:大堀翔太郎)
横暴な振る舞いが目立つ警官。明里と逢引しようとしつこく誘っていたところを市蔵に制止される。
Staff
下記、敬称略。
企画/帝国トンボ
製作/松葉孝志
脚本・原作/長谷川タイキ
音響演出/デューク弐百
声の出演/一条乃愛、池谷コウキ、kirry、長谷川タイキ、大堀翔太郎、デューク弐百、ゆきみまる。
録音・編集/帝国蜻蛉音響部
音楽監督/大堀翔太郎
音楽/Ipana Troubadours、魔王魂、HURT RECORD、MusMus、大堀翔太郎
音響効果/効果音ラボ、効果音辞典、鳴海なのか@nano73、帝国蜻蛉音響部
広報/森野熊
撮影監督/長谷川タイキ
撮影助手/松葉孝志、上月天宇
動画検査/上月天宇
構成協力/池谷コウキ
助監督/デューク弐百
監督/長谷川タイキ