この記事では、私が普段の授業でどのようにMetaMoJiを使っているのかを紹介していきます。
下のアンケートでは、この記事の評価や質問、感想をぜひ教えてください。ご感想は、今後の活動の参考にしていきます。ご質問は、このページにて回答していきます。
今回の授業は、生徒が初めてMetaMoJiを使う授業です。単純な文字を書いたり入力したりする活動を通して、MetaMoJiに慣れてもらうことが目標です。初期設定の時間込みで、30分くらいでできると思います。
基本となる「見る」「動かす」「書く」「消す」「文字」「選ぶ」の練習 です。
「見る」では、シートを動かす、拡大・縮小、めくりをめくる練習をします。
「動かす」では、アイテムを持って動かす練習をします。
「書く」では、ペンの色や太さを変えて書く練習をします。
「消す」では、消しゴム(?)の大きさを変えて消す練習をします。
「文字」では、縦書き・横書きの変更、実際に入力練習、文字の大きさと色の変更、枠の移動(「選ぶ」)を練習します。
学習シートを用意します。次にシートのサンプルを載せています。
……めくりの下には、「MetaMoJi ClassRoomの操作方法を知ろう」と書いてあります。生徒が触れるめくりの作り方は「めくりをつける 」で説明しています。
……生徒が動かすことができるアイテムの作り方は「アイテムを動かす 」で説明しています。
……白紙です。
……枠を二つ用意しています。
最初に、MetaMoJi ClassRoomを開いてログインの練習です。学校ID、個人ID、パスワードは、情報担当の先生に確認しておきます。初めてMetaMoJiを起動させると、初期設定に10分弱かかります。この時間に見回って、MetaMoJiを全体表示にさせます。後の作業で「やりにくい」と言う生徒は、全体表示になっていないことが多いです。
ホーム画面になったら、クラスボックスからシートを開かせます。先生は、モニタリングで、生徒がこのページを開いたかチェックできます。モニタリングの画面で、シートが明るくなっていればオッケーです。
生徒に画面を触ってみるように指示します(動かしたり、拡大・縮小したり)。生徒はスマートフォンで慣れているので、問題なくできると思います。
次に、先生が今日の目標を話します。上段の「指す」に設定して、目標を指でなぞりながら話すと、生徒から「おお~」と歓声が聞こえます(笑)。生徒にめくりをタップさせ、めくらせます。
左下の「>」ボタンで、ページを進めます。
上段の「動かす」をタップさせ、国を移動させます。
先生はモニタリングします。できた生徒に〇をつけます。先生は生徒の作業を見られることを教えます。
「>」でページを進めます。
上段の「書く」をタップさせ、任意の文字を書かせます。それができたら、文字の色と太さを指定して、また任意の文字を書かせます。色は「書く」を二度タップすると選べます。太さは、色を二度タップすると選べます。書けたら、「消す」で消します。絵も描けるので、絵を描かせてもいいです。
「>」でページを進めます。
任意の文字をキーボードで入力させます。上段の「文字」をタップさせて(横三本の矢印を、もう一度タップすると縦書きに変更できます)、右の枠の中でタップさせると、文字入力できるようになります。画面下に手書き画面が出てきたら、①適当にキーボード打つか、②右下の▼を押すと消えます。画面下のオプションを使って、文字の大きさや色の変更ができることを教えます。
入力した文字を左の枠に移動させます。セピア色の枠が出ていれば、その端を指で移動させることができます。枠が消えていた場合は、「選ぶ」で囲んで、選択してから指で移動させられます。
作業が完了したら、左上の「← 閉じる」をタップして、ホームに戻ります。
右上の、ペンで「S」を書いているアイコンをタップし、ログアウトします。ログアウトは必ず行うように、生徒に伝えてください。ここまでで終了です。
授業後に、生徒が僕のところに寄ってきて「アニメの世界みたいです!」「未来にいるみたいです!」と言ってくれました。やって良かったと実感できました。一方で、これは後になってから聞いたのですが、担任の先生に「タブレットでは覚えが悪い気がする」とこぼした生徒もいたそうです。実際問題、覚えが悪くなるのかどうかはわかりませんが、タブレット端末を使って学習することに、少なからぬ抵抗や戸惑いがあるのでしょう。この生徒の気持ちを尊重していきたいと思います。
とはいえ、タブレット端末やMetaMoJiの便利さを知っているのに、使わずにおくことはできません。少しずつ、生徒にタブレットやMetaMoJiの便利なところを伝えつつ、少しずつ、慣れていってもらいたいと思います。牛歩でも、日進月歩すれば、きっと。
その昔、日本人は筆で文字を書いていました。今のように、鉛筆が一般的になるのには、初めて輸入されてから250年くらいかかったという話を聞いたことがあります。これは鎖国の影響もあったと思いますが、単純に「便利だからみんな使うようになる」というわけではないんですもんね。まだまだこれからです。
この記事では、初めてMetaMoJiを使う授業を紹介しました。まだMetaMoJiを使おうか迷って見える先生は、ぜひ、この機会に初めて見てください。ご質問があれば、教えてください。
下のアンケートでは、この授業の評価やご意見を教えてください。先生方のなされている授業も、ぜひ教えてください。よろしくお願いいたします。
この他にもたくさんの記事を書いています。おすすめはこちら→ モニタリング ・ 球技大会の学級通信 ・ 普通の授業をやりました②